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末永幸歩著『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社)

講演依頼.com営業部江本です。

「話題のビジネス本」第三十二回目は、末永幸歩さん著『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社)をご紹介します。書評

ビジネスとアート

私は最近アート小説を読むことが多くなり、アートをもっと楽しめることができたらとこの本を手に取ると、アートという領域を越え、大人世代でも夢中になれるものでした。私にとっては、自分に対する自信の無さも取り払ってくれ、趣味や学問としてではなく、ビジネスや日常生活の中での思考法について、大いに役立つ内容が満載でした。

私自身の学生時代を振り返ると、とにかく絵を描くのが下手なため、美術の時間が苦痛でした。特に自分が好きなものを描いていいという課題が出た時は、一体何を選んで描けばいいのか、途方に暮れたものです。上手に綺麗に描かなくてはいけない、何でこれを選んだのかと思われたくない。正解があるのならそれに近づけたいと考える癖が、この頃から身についていたと思います。否定されること、目立つことが嫌だったと記憶しています。

この癖は大人になってからも、なかなか抜けないと感じる時があります。みんなと一緒であれば安心をする、間違ってはいけない。周りに、そして正しいということに自然と合わせるようにし、疑問があっても自分が思うことを口に出すことは控える。特にビジネスの世界では、予定調和的に考えたり行動したりすることが懸命な努力とさえも感じていました。

アート思考とは?「探究の根」

しかし、この本の6つの授業で、これまでのこの考え方を改めさせられたのです。今までいかに物事の表面しか見ていないのに、分かったふりをしていたのか。物事とじっくり向き合っていなかったことに気がつきました。昔からの癖が、「思考力」を阻んでいる怖さも知りました。

末永さんはアートを植物に例え、目に見える花が「作品」(「表現の花」)、この植物の根元にあるタネの中には、「興味」・「好奇心」・「疑問」が詰まっており、アート活動の源となるこのタネを「興味のタネ」と呼んでいました。そして、この「興味のタネ」から無数で複雑に絡み合い結合しながら広がる根が「探究の根」で、アート作品が生み出されるまでの探究の過程を示していると言います。一般的に「表現の花」が最も目立ちますが、アートにとっての本質は、「探究の根」の部分です。アートという植物は「興味のタネ」から始まり、地上の流行・批評・環境変化などを全く気にせず、探究の根を広げているのです。アート思考は、地中部分の「興味のタネ」から「探究の根」です。末永さんは、アート思考を「自分の内側にある興味をもとに自分のもののの見方で世界を捉え、自分なりの探究をし続けること」と定義しています。これが私に欠け、無くしてしまった思考力のことだと核心をつかれました。無くしてしまったとしたのは、誰もが小さい頃にはこの思考力を持っていても、成長するにつれ、社会と関わりをもつにつれ失っているだけで、取り戻す、思い出すだけでいいと解説されていたからです。この内容に勇気付けられ、同時に無意識に純粋な「興味」や「探究心」を蔑ろにしていたのだと感じました。

まとめ

本書の6つのエクササイズを試すだけでも、自分は本当に興味や探究心を持って、物事と向き合えているか考えさせられます。そして、自分なりの答えをもつこと、つまり人と違う考え方や正解を出さなくてはならないことから解放されることが、こんなに面白いことだと実感ができます。決して、ひとりよがりになるということではありません。

具体的な授業、エクササイズの内容は記しませんが、他人の評価に一喜一憂せず、自分らしく過ごすヒントが満載で、一気に読んでしまった本です。繰り返し読み、この思考法をじっくり自分に取り戻していきたいと痛感しました。

今まで通りで、未来が必ず成功するという約束はありません。みんなそれぞれの思考がつなぎ合っての成果も期待されています。これから生き抜くために身につける思考法を、ぜひこの本で体験してもらえたらと思います。

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