No.16 森田正光 / 読む講演会 クローズアップパートナーNo.16 森田正光 /“読む講演会”クローズアップパートナー

異常気象はこの40年。温暖化は生態系を変えてしまう No.16 お天気キャスター 森田正光

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1枚の天気図を前にして、3分間しゃべる訓練

No.16 森田正光

こんにちは。森田と申します。今日は異常気象と環境問題、どうなる地球温暖化というちょっと難しいテーマです。しかも、いろんな世代の人がお見えですが、わかりやすく、終わった頃には、ためになったなぁ、と思えるような話をしたいと思います。

夕方の16時前から、TBSの「Nスタ」でお天気をお届けしています。民放というのは視聴率を気にするんですね。なぜかというと、番組が商品だからです。視聴率は値段そのものなんですよ。テレビは視聴率が100%ならいくら支払いましょう、という仕組みになっているんですね。10%だと、10回放送すると100%になります。でも、20%だと5回放送すれば100%になるわけです。残りは別のコマーシャルを入れられるので、そのコマーシャルぶんも儲かる。 実際、1%違うと1000万円くらい利益が違うと言われています。売り上げではないですよ。利益です。だから、視聴率のグラフをとても気にしています。天気予報も民放で争っています。

16時前のオンエアですが、局に行くのは15時くらいです。それから、ブリーフィングをします。天気予報というのは不思議で、台風とかだと何回も見たくなるようなんです。分計というグラフを見ていると、この番組からこの番組に乗り換えた、というのがわかるんですね。天気が悪いときは、天気予報を何回も確認するわけです。これは昔と違ってきたな、と思います。

私は気象協会に入って、お天気キャスターになるために自分に課したことがありました。それは、1枚の天気図を前にして、3分間しゃべるということ。その訓練をずっとやったんですよ、毎日。どんな画面が出ても、それで3分間しゃべれるようになれば1人前だと思いました。このトレーニングを、今も伝統的にやっているところがあるようです。ちょうど初めて見る天気図がありますから、ちょっとやってみましょう。

No.16  森田正光

今日は6月26日、梅雨の真っ最中です。日本の南海上に梅雨前線の雲が停滞しています。そのはるか南、1000キロくらいのところに台風14号があります。台風14号、目がしっかりと出ていて発達中です。今はまだ台風、大きくないんですが、この台風が北に上がってくると、梅雨前線の活動が活発になって、この後、東日本から西日本の太平洋側は広い範囲で大雨になる模様です。今後の台風の情報をご注意願います。

1枚の天気図でも、いろんなことがわかる

いかがでしょう。ちなみに朝鮮半島の北側に渦を巻いた雲があります。これは寒冷渦。冷たい空気の渦巻きです。これが下りてくると、大気の状態が不安定になって、にわか雨とか突風とかが起こりやすくなります。台風のあたたかい空気と、こちらの冷たい空気、その間に梅雨前線が停滞していますが、ここだけ見ていたらダメで、北日本はこちらの北側の雲も見ないといけないんです。全体的に広く見ていく。僕らがやっているのは、ジグゾーパズルをやっているのと同じで、ピースをひとつずつ、あてがっていくんです。そして、ピースが全部なくても、全体を見ていくと、見えてくるんですね。

あと実はこの天気図、日付がありませんから、季節がわからない。なので、前線が梅雨か秋雨か、どちらかなんですが、これにはいろんな見方があるんです。西のほうまで雲が伸びていると、だいたい梅雨前線です。中国大陸のほうまで伸びている。秋雨の場合は、北のほうから下りてきているので、あまり西のほうまではっきりしない。こんなふうに、1枚の天気図でも、いろんなことがわかります。推理小説で犯人を追い詰めるような感じで、天気予報はやっていくんです。

僕は名古屋出身なんですが、気象予報士を最年少で取った男の子がいて、取材に行ったことがあります。彼はどこの大学でも受かりそうなくらいな子でしたが、変わってて、気象予報士を取ったあとは、司法試験の勉強しているという。大学に行く前に1年間か2年間、社会勉強して、それから大学に進みたい、と。今の若い人は違いますね。一度、社会を経験してから、大学に行ったほうが集中できるということですよね。愛知県で一番勉強できる子が集まる学校を出ています。将棋の藤井聡太七段みたいなものでしょうか。

そういえば、CSの囲碁将棋チャンネルで藤井七段と対談しました。僕は将棋が好きなんですが、藤井さん、お天気が好きなんです。天気図を見たり、気象庁のホームページに行って、いろいろ見るのが好きなんだそうです。興味深かったのは、一番好きなのは、雨なのでそうで。じっと静かにものを深く考えられるから、と。我々の次の次の世代ですよね。今日も会場にたくさん見えていますが、すごく賢い。これから、日本は安泰だと思います。そこにいる若い子たち、後ろにいる大人は、みんな忘れちゃうから、今日の話も覚えておいてね(笑)。

「天国と宇宙はどちらが遠いですか」という質問

私は昔、ラジオの生放送でお子さんから突然、質問が来る、子ども電話相談室をやっていたことがあります。質問に、いろんな識者が答える。「ところにより雨、といいますが、ところにより、のところはどこですか?」とか。わからなくて、「降ったところです」と答えたり(笑)。「天国と宇宙はどちらが遠いですか」とか。答えたのは、永六輔先生。それは天国が遠いに決まっている。なぜなら、宇宙は帰って来られるけど、天国は帰ってこられないから。いい答えですよね。あと、「貧乏揺すりはあるのに、金持ち揺すりはないのは、どうしてか」なんて質問も。金持ちを強請ると犯罪になるから、とか(笑)。

あるとき、雨かんむりの質問が来ました。「雪という字は雪なのに、どうして雨がくっついているんですか」と。いやこれはよく見たら、「雨ヨ」と書いてあると思ったんですけど(笑)。箒という字がありますね。雪というのは、箒ではける雨、という意味なんですって。あたりが白くなるのは、神様がやってきて、箒で雨をはいてくれた、という意味なのだ、と。そのときに、雨かんむりのいろんな字を調べました。改めて、これは素晴らしい字だなと思った字があるんですが、その字を覚えておいていただいて、本題に入りたいと思います。それは「雲」という字です。気象学の心髄ともいえるのが、雲です。この字がわかっていれば、他は何も知らなくてもいいくらいです。

プロフィール

森田正光/ お天気キャスター

1950年名古屋市生まれ。財団法人日本気象協会を経て、1992年初のフリーお天気キャスターとなる。同年、民間の気象会社(株)ウェザーマップを設立。親しみやすいキャラクターと個性的な気象解説で人気を集め、テレビやラジオ出演のほか全国で講演活動も行っている。2005年財団法人日本生態系協会理事に就任し、2010年からは環境省が結成した生物多様性に関する広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーとして活動。環境問題や異常気象についての分析にも定評がある。

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