No.15 黒川伊保子 / 読む講演会 クローズアップパートナーNo.15 黒川伊保子 /“読む講演会”クローズアップパートナー

男女は脳が違う。それがわかれば、人生が変わります No.15 脳科学コメンテイター 黒川伊保子

TEL
MAIL

ご相談は無料です。

03-5422-9188 電話受付時間 月~金 9:30~18:00

ご相談はこちら

業界18年、実績2万件の中で蓄積してきた講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や講師のイメージなど、お決まりの範囲で構いませんので、お気軽にご連絡ください。

「女性は蒸し返しの天才」である理由

No.15  黒川伊保子

女性は、ある一定程度の体験記憶が、心の動きと1セットで入っているんですね。その心の記憶をキーファクターにして、データを検索してくれる。なにか危険な匂いを感じたら、「過去に脳のなかに、その危険な匂いと共に入っている体験データがないかどうか」を瞬時に探してくる。だから、駅を歩いていて、ちょっとでも危険な匂いを感じると、0.06秒で過去の全ての類似記憶を引き出してきて、ほぼ無意識のうちに、その記憶を使います。「手すりをつかまなければ」とか「この流れに乗っては危ない」みたいなことを、女性の脳は感じていくわけです。あらゆることに、これを使うんです。

子育てというのは、何人子供を育てても、常に人生初トラブルがやってきます。その初トラブルをどう乗り越えるかが、うまく子供を育てられるかどうかの瀬戸際になる。そういうとき、過去の類似体験を引き出してこれるんです。しかも、すごいところは、6歳までの子供は、目の前の大人の感情でこれを入れているんです。自分自身が2歳のとき、たとえば熱を出した。それを心配して、おばあちゃんが何かしてくれた、と記憶があったとする。その記憶は「幼い子が熱を出した、どうしよう」という気持ちと共に入っています。おばあちゃんの気持ちで入っているんです。だから物心つく前に、自分が赤ん坊のときにしてもらった記憶を、30歳で引き出せるんです。幼い娘のために「ああ、夜中に熱を出した。この子どうしよう」と思ったとき、2歳のときの記憶を引き出して、おばあちゃんがやってくれたことをできる。もう天才的です。このために、その能力があるんだと思います。

この形で、データが入っていますから、当然副作用があります。夫や上司が何か無神経なことを言うと、過去の無神経な発言を、全て0.06秒で脳裏に取り揃えてきます。「女性は蒸し返しの天才」とも言われ、何年も前の失態を、何度も謝ってるのに、何度も叱られる、ということが起こります。これはしょうがないんです。しかも感情と一緒に入っているので、紐解いたとき、感情もみずみずしく起こる。「お前何度も謝ったじゃないか」と言うんだけど、「こっちも何度も傷ついてるので、ごめんあそばせ」というところが、あるわけですね。

しかし、全く愛してない相手には腹も立たない。だから腹が立つ以上愛されてる、ということなので、目の前の大切な女性がもしキレたら、もうこれは観念して謝ってあげてください。しかしその謝り方が、大抵間違っているので、謝り方もワンポイントアドバイスしておきます。「女の機嫌の直し方」です。

相手の気持ちに言及して謝る。相手の気持ちを言葉にして謝らないと、謝ったことにならないんです。「あなたってどうしてそうなの?」と言われたとき。かなり機嫌が悪そうだから、大抵の優しい男子は謝ってくれます。しかし、ほとんどの男子が「ああ、ごめんごめん」と言うんです。いきなり「ごめん」、しかも2回。そんなのハエ叩きで叩いてる感じがするだけ。これで機嫌直してくれる女子います? 「ああ、ごめんごめん」「うん。許してあげる」なんていう展開が、新婚3週間以上で起こっているなら「連れて来い、その妻」って感じです(笑)。大抵は、「ああ、ごめんごめん」って言われても、妻の機嫌は直らない。これは、相手の気持ちを言って謝るんです。「嫌な思いさせたよな、ごめんね」ですよ。キザなセリフと思うかもしれないが、言ってごらんなさい。もう、人生変わりますから。

男性はボーッとさせてあげないといけない

No.15 黒川伊保子

女性脳と男性脳の違い。これを生み出しているのは解剖学的には右脳と左脳をつなぐ、脳梁という場所の太さの違いです。脳梁は、右脳と左脳の脳細胞をつなぐ神経線維の束、情報線です。光ファイバーのようなものですね。右脳は、五感から入ってきた情報を統合して、イメージにする部分。左脳はそのイメージに意味を付与して、言葉や記号に変え、論理に変える場所です。つまり、右脳は潜在意識、左脳は顕在意識です。感じたことが、どんどん言葉になる。あるいは言葉を見て、それを感情に変える。こういうときに、右脳と左脳の間の情報線、脳梁を電気信号が行ったり来たりします。この脳梁が、そもそも女性の方が、男性よりも5〜10%太く生まれついていて、両脳連携がいいというのが、脳の性差の根拠なんです。

とはいえ、脳は身体のように真っ二つに分かれるわけではないです。典型的な男性脳から典型的な女性脳まで、万遍なく分布している。だから、どっちも使えるという人もいます。さらに、男性の身体を持って、女性脳型で生まれてくる方もいれば、逆もいます。一人ひとりの脳は、明確にこっちとかあっちとかは言えないんです。でも、やっぱり100人の男性と100人の女性がいれば大きく傾向が出てくる、というのが男女脳です。

電気信号特性を図示化した様子を見ると、一方ではおでこに近いところで、右脳左脳の両脳連携が激しく行われているのがわかります。もう一方は、右脳と左脳の連携信号が一本もないので、この状態の人は、ただぼんやりしています。ぼんやりしながら脳の電気信号を深く、そして広く使っています。脳を最大限に活性化した様子がよくわかります。ぼんやりしながら脳全体を激しく使って、空間認知の領域を精査している状態です。後者が男性脳型、とくに男性脳的に使ったときの様子。前者が女性脳型の様子です。右脳と左脳の連携信号を激しく使うと、女性の場合は問題解決ができます。右脳と左脳の連携信号を激しく使いながら、目の前の物をつぶさに観察している。

一方、男性は、ぼんやりしながら脳を最大限活性化しています。ぼんやりしている間に空間認知の領域を広げ、俯瞰力、戦略力、構造認知力、これが伸びていきます。逆にいうと、こういう力を伸ばそうと思ったら、ぼんやりすればいい。つまり、「男の子や男性は、日々ぼんやりさせてあげなきゃいけない」ということになります。このことを知ってから、私は夫がぼーっとしている時間、邪魔しません。テレビ見ながら、ぼーっとしてる。それまでは「見てないでしょ!」と言って切っていましたが、もうそーっとそーっと。「今、ものすごく活性化しているんだわ、このままほっとかなきゃ!」。

夫は私と同い年で、来年還暦です。ここから先は、少しでも脳を活性化しとかないと、大変なことになるので、そーっとしています。これがわかったので、息子を育てるときも、習い事を一切させませんでした。とくに小脳の発達臨界期、8歳までにどれだけぼんやりさせたかで、のちの理系の能力が決まるんです。とにかく、ぼんやりさせました。息子は理系に進み、物理学科のレーザーの研究をして、大学院まで出て、今は車の設計をしています。「レーシングカーの空力の計算」をしていますけどね。週末は、なんと猟師なんですよ。鹿とかを撃つんですけどね。「ここまで男性脳に育っちゃったか」と思ってね。そこまでじゃなかったんだけど、と思う日々です。

プロフィール

黒川伊保子/ 脳科学コメンテイター

脳科学の見地から「脳の気分」を読み解く感性アナリスト。「市場の気分」を読み解く感性マーケティングの実践者であり、「男女脳の気分」を読み解く男女脳論の専門家、「ことばが脳にもたらす気分」を読み解く語感分析の専門家でもある。脳の研究からくりだされる男女脳の可笑しくも哀しいすれ違いを描いた随筆や恋愛論、脳機能から見た子育て指南本、語感の秘密を紐解く著作も人気を博し、テレビやラジオ、雑誌など各種メディアにも多数出演。アカデミックからビジネス、エンタテイメントまで幅広く活躍する。

クローズアップパートナー一覧へ戻る

経験豊富な私たちに
お任せください。
スタッフ紹介をみる

ご相談は無料です。ご連絡はお気軽に。

業界18年、実績2万件の中で蓄積してきた講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や講師のイメージなど、お決まりの範囲で構いませんので、お気軽にご連絡ください。

TOPに 戻る