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人工知能の時代に、知っておくべきこと。No.14 サイエンス作家 竹内薫

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未来予測は8割は外れるが2割は当たる

No.14 竹内薫

今日は人工知能の話をしようと思います。持って帰っていただきたいのは、人工知能の細かい具体的な活用例とかではなく、どちらかというと、哲学みたいな話です。これから15年くらいに、世界はどう変わるか。そうした科学予測はたくさんありますので、そうしたものをご紹介しつつ、ではどうすればいいのかを考えていきたいと思います。

15年後というと、今の小学生が社会に出て行く頃。では、教育とか人材育成はどうすべきなのか、など、多少抽象的になるかもしれませんが、それを前半にお話します。後半は、人工知能時代に生き残るための人間らしさ、知恵、それは結局、クリエイティビティだと僕は思っているんですが、それを具現化する数学の問題を持ってきました。それをちょっと解いてもらおうかなと思っています。

私はサイエンス作家です。NHKの『サイエンスZERO』という番組に6年間出ていましたが本職は作家です。基本的に本を書いている人間です。最近は人工知能についての話をよく求められます。原稿執筆依頼がたくさん来ますが、半分以上はもしかしたら人工知能について、かもしれません。第四次産業革命がいま、鋭意続行中ですが、そのキーワードが人工知能だということだと思います。もちろん人工知能だけでなく、IoTとかビッグデータとか、いろんなキーワードがありますが、実は未来予測は8割外れるという話があります。これは僕の友人が統計を取ったんです。

過去にいろんな未来予測がなされました。それがどれくらい当たるか。1910年代。近い将来、通勤はすべて空飛ぶ車に変わる、という科学予測がありました。現状どうでしょうか。いないですよね。予測は大抵はずれるんです。ガンの特効薬がいついつまでにできる、とかもそうです。そういう予測も、専門家の予測よりもかなり遅れて表に出てきたりします。10年遅れたり、50年遅れたり、100年遅れて来る。あるいはまったく来ない。そういうことが多いんです。でも、2割は当たります。当たる2割は何かというと、基本的には情報科学、コンピュータ関連、インターネット関連の予測です。よく半導体の性能予測がありますが、ああいうものは意外と当たります。逆に、脳科学はほとんど当たらない。歴史家が過去ずっとデータを取って見出したことです。第四次産業革命が来ていて、キーワードは人工知能、IoTです。科学予測を世界各国のシンクタンクやっていますが、これはまず当たるだろうと思います。

ネット上での発言を解析して転職先を紹介

こういう仕事が消えます、残ります、みたいな一覧表もよく見かけますね。眉唾だと思いますが、かなりの確率で当たるんでしょう。人間の仕事の半分は消える、と言われています。例えば、会計士。すでに、アメリカでは厳しくなっています。会計士を一人雇うのにかかるお給料を払うなら、会計ソフトを導入できる。人的にはいらなくなるわけですね。企業経営者としては、小さな企業の場合、一番大変なのは人件費です。それに伴う厚生年金、年金保険。だから、ソフトウェア導入は理に適っています。アメリカでは、かなり浸透しています。ただ、日本はまだ大丈夫です。日本の会計システムは、複雑で例外が多いからです。会計ソフトだけでうまくいくのか、というと微妙です。でも、今後はどんどん自動化されていくでしょうね。

J-WAVEのラジオ番組にゲスト出演したとき、ヘッドハンティング業界の方が来られていて、びっくりしたことがあります。スカウティというヘッドハンティングの会社の人です。イギリスでAI修士を取ったと言われていました。名刺に書かれていて。話を聞いて、時代も変わったと思いました。その方がやっているのは、インターネット上の情報をたくさん集めてくることです。それを解析して、近々会社を辞める人を抽出して、その方にマッチングした次の就職先の提案する、というビジネス。ある日、突然メールで、「あなたはもうすぐ会社をやめますよね。次の転職先いかがですか」とやってくる。登録も何もしていないのに、です。会社を移ろうとか、意思表示をしてるわけではないんです。

僕なら、こんなの怪しい、ひっかけだと思うでしょうね。でも、この会社、とても注目されています。若い人は大丈夫らしいです。若い人は、ツイッター、フェイスブックなどでネット上で発信しています。そこに会社の話とかも書いていて。それを人工知能が分析して、こういう発言ずっとしている人は、会社を3カ月以内にやめる可能性が高い、などとわかるわけです。そしてメールが来る。若い人は、「自分が発信したものを見てくれていて、次の転職先まで提案してくれるなんて素晴らしいじゃないか」ということのようです。我々みたいな年代には感覚的によくわかりません。ある日突然、メールが来て、「あなたはもうすぐサイエンス作家をやめたいと思っていますね。つきましては次の就職先はここ」なんてなったら、ふざけんな、でしょうね(笑)。そのあたり年齢的なものがあって、人工知能に違和感ない普通の若い方々と、我々のような恐竜化しているような人間とは、どうも感覚の差があるのだと思います。

プロフィール

竹内薫/ サイエンス作家

情報番組のコメンテーターとして、広い知識と視野が評判の講師。
東京大学教養学部教養学科(専攻、科学史・科学哲学)・東京大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(専攻、高エネルギー物理学理論)。大学院を修了後、サイエンスライターとして活動。物理学の解説書や科学評論を中心に100冊あまりの著作物を発刊。2006年には「99.9%は仮説~思い込みで判断しないための考え方」(光文社新書)を出版し、40万部を越えるベストセラーとなる。物理、数学、脳、宇宙、・・・など幅広い科学ジャンルで発信を続け執筆だけでなく、テレビ、ラジオ、講演など精力的に活動している。また大の猫好きでもあり、著作物の中に猫(シュレディンガーの猫)も度々登場する。講演では、具体的な数字や話題を解説しながら、今後社会や聴講者自身がどう歩んでゆくべきかという未来を提示する。その解説の分かりやすさから聴講者の理解度には定評があり、もっと勉強したい気持ちになるとモチベーションアップにも最適と評判が高い。

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