No.12 佐々木常夫 / 読む講演会 クローズアップパートナーNo.12 佐々木常夫 /“読む講演会”クローズアップパートナー

定時に帰るために。50代以降を充実させるために。逆境に立ち向かうために。「多様性を活かす組織の実現に向けて〜50歳からの生き方〜」 No.12 元東レ経営研究所社長 佐々木常夫

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デッドラインを決めて自分を追い込んで、ダラダラ仕事をしない

最近、安倍内閣は働き方担当大臣を決めて、日本人の働き方を変えようという動きが出ています。電通事件を契機に働き方改革の機運が盛り上がっている。

ワークライフバランスとは、日本語訳で仕事と生活の調和と訳せます。しかし、自分の仕事を定時に終えて自分の生活を充実しよう、ということではありません。個人も会社も共に成長する経営戦略です。

8、9時まで残っていたのが定時に帰るようになったとしても、かつてと同じかそれ以上の結果を会社に残さないといけません。ワークライフバランスは、仕事の改革があって初めて実現できる経営戦略です。

課長になったとき、仕事の進め方の基本10箇条というのを部下に発信しました。毎日のように言い続けて、次の職場でも言い続けました。38歳で課長になってから、東レ経営研究所の社長をやめるまで20数年間、毎日同じ話をしてきました。

私は、よい習慣は才能を超えると思っています。少々能力がなくても、よい習慣を持っている人は毎日成長していって最後は人を抜いていきます。

仕事は絶対に計画的でなければなりません。私は一年の初めに部下全員と2日間くらい議論をして、今年やるべきことを決めます。例えば、プライオリティの高いものを10個決めたとしましょうか。決めたら、やらないといけない。

それについて上司に報告し、上司の意見を聞きます。上の方は違った考え方を持っていることもあります。計画を修正します。一年経ったらフォローアップします。どれだけできたか、なぜできなかったのか、どうしたらできたか。そして、次の年の計画を立てます。

1カ月の計画を立てる。1週間の計画を立てる。毎週です。私は会社に行く途中、電車の中で今日一日の計画を立てます。9時に何をやるか、10時に何をやるか、12時に何をやるか。

普通は会社に行くととりあえず仕事、です。気が付いたら夕方。できてないから残業しよう、となります。私は、デッドラインを決めて追い込め、と言っています。この仕事は午前中に片付ける。今日中に片付ける。自分でデッドラインを決めて自分を追い込んで、ダラダラ仕事をしない、ということです。

仕事は最短コースを選びます。重要な仕事はフォローアップを徹底することで次のレベルアップにつなげていきます。経験することが大事なのではありません。経験を振り返って内省することによって、経験は識見に変わっていきます。

仕事は、頑張りました、努力しました、では済みません。結果を出さないといけない。結果で評価されるんです。

シンプル主義。物事が分かっている人の話はわかりやすくて簡単ですが、わかってない人の話は長くて複雑です。社長になったとき、毎週月曜日に朝礼をしていました。2人ずつ3分間スピーチをする。最初は、なかなか3分で終わりません。6分、また次も6分。いずれも落第です。

ところが3カ月、全員3分で話せるようになっています。習慣とはそういうものです。6分話すのは簡単。でも、3分は難しい。資料も短くするのは難しい。でも、会社の事務処理、管理、制度、資料、会話、メール、シンプルを持って秀とする、と言いました。

整理整頓する。整理整頓は仕事のスピードアップにつながります。

常に上位者の視点を持つ。課長には課長教育をするのではなく、部長教育をします。その人がその立場になったとき、すぐその仕事ができるようにするためです。一つ上の視点で仕事を見ると、風景が変わってきます。

自分の考え方をきちんと持つ。自己研鑽につとめる。自分を大切にする。自分を大切にすることは、人を大切にすることにつながります。

タイムマネジメントは時間の管理ではない。仕事の管理である

No.12 佐々木常夫

『ビックツリー』を書いたとき、これは最初で最後の本だと思っていました。ところが、4年経ったら出版社の社長がまた来て、仕事術の本を書いてくれ、と言いました。

私は、ウイークデーは仕事をしていますので、土日に書きます。そうなると本も読めないし、映画も見られないから、いやだと言ったんですが、土日を使って6週間で書きました。ビッグツリーは6か月かかったのに、です。

ビッグツリーは、何年何月何やったか、調べないといけませんでした。しかし、仕事術の本は20数年間、会社でやってきたことを書くだけです。あっという間にできあがりました。これならもっと早く書けば良かった、と思いました。『部下を定時に帰す仕事術』です。

これが15万部出ました。ビジネス書というのは、コンサルタント、大学の先生が書くケースが多い。しかし、実際のビジネスパーソンが書いたものでないと、役に立たないものも少なくない。

タイムマネジメントで最も大事なことは、「大事なことは何か」を正しくつかむことです。会社の仕事はピンからキリまであって、雑用もたくさんある。大事じゃない仕事は拙速にやって、肝心要の仕事を完璧にやる。タイムマネジメントは時間の管理ではありません。仕事の管理です。

新聞を読んでいたら、学校の先生の労働時間が出ていました。8割くらいの人が1日11時間を超えていました。OECD平均の3割くらい多いんですね。

ある方が、どうして日本の学校の先生の労働時間が長いか分析しました。結果、部活と会議と資料づくりだということがわかりました。子どもと向き合う時間はOECDの平均より短いんです。

教育で最も大事な仕事をないがしろにしていて、それほど重要でない仕事に忙殺されて、疲労困憊している。これが日本の先生の姿です。

私は企画の仕事をしてきました。仕事のやり方は、会社によって、職種によって違います。ですから、誰にでも当てはまることとして考えないでいただきたいと思います。あくまで、私がやってきたこと。それを、咀嚼して聞いてください。

この本『部下を定時に帰す仕事術』の3本柱は、計画、効率、時間を増やしなさい、なんです。まずは、計画を先行させる。戦略的計画立案は仕事を半分にすると思っています。同じ仕事をやっても、2週間かかる人と1週間で済ます人がいます。それは能力の差ではない。能力が2倍違うわけがないんです。その仕事の重要度をどう評価しているか、ということとダンドリの差です。

私が課長になったとき、最初にやったことは、部下13人、過去1年間にどんな仕事にどのくらいの時間をかけたかを分析することでした。

私の課は1週間経つと、今週何と何をやりました、と業務報告をする習慣がありました。それを1か月単位で、だいたいでいいから書いてごらん、と言いました。そうやって、抱えた仕事の重要度ランキングを作りました。5段階評価で、大きな紙に書き出していった。長い時間をかけているものほど、大事な仕事になるはずです。

ところが、例えばAくん。私から見たら重要度ランキング2か3の仕事を2週間かけてやっていました。こんなの5日の仕事だろう、と思うわけです。部下は反論します。でも、会社の仕事というものをわかっていないんです。

社員はものすごく大事な仕事をやっていると思っている。上の人はそれを指摘しません。モチベーションが下がるからです。すると、過剰スペックの仕事になる。本当は手書きでさっと書いたものを渡せばいいのに、パワポにしてしまったりする。その瞬間、5倍の時間がいります。

すべての仕事にかけるべき日数で計算してみたら、実績の40%でした。この仕事を何日間でやると決めて、その通りやったとすれば、4割で済んだということです。会社の仕事は、やってみないとわかりませんが、だいたい半分になると思います。適切な計画さえつくれば。

私の課はそれまで、月平均一人60数時間残業していました。私は言いました。君たち、残業どころか毎日4時に帰れたよ、と。そのために、私に業務計画書を出しなさい、と言いました。この仕事は重要度ランキングいくらだから何日間でやります、と。

私は、その計画書を承認するか、修正指示を出します。そうすると、これ、やらんでいい、というのが2割くらいありました。3週間というが1週間でやりなさい、と命じることもありました。部下に仕事を発注するわけです。部下は受注する。

こういうやり方に切り替えたら、60数時間の残業は、0にはなりませんでしたが、ヒトケタになりました。一人平均60時間のカットです。

プロフィール

佐々木常夫/  元東レ経営研究所社長

秋田市生まれ。6歳で父を亡くし4人兄弟の次男として母の手ひとつで育つ。自閉症の長男とうつ病の妻を持つ。肝臓病をも患う妻は20年の間に43回もの入院、3回の自殺未遂を起こす。育児、家事、介護に追いかけられる状況の中で、破綻会社の再建やさまざまな事業改革に取り組む。2001年、同期のトップで取締役就任。2003年東レ経営研究所社長に就任。その著書『ビッグツリー 私は仕事も家族も決してあきらめない』が反響を呼び、さまざまなメディアに取り上げられ、2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞。

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