●主催 :特殊法人団体様
●聴講対象者 :主催役員 約40名様
●実施日:2014年3月
●依頼背景
主催者様は毎年1回、コンプライアンスに関するセミナーを開催しており、今回は基本的なところから一歩踏み出した応用編をご希望ということでご依頼を頂きました。
●講演内容と担当営業の感想
コンプライアンスのポイントは「当たり前のことを当たり前にやること、それが一番大事なことである」と戸村さんはお話しされました。
単純なことのように聞こえますが「業界の当たり前」が「社会の非常識」になっており、それが不祥事を引き起こしている根源であると仰います。小さいエビはすべて「芝エビ」としたメニュー偽装、“悪ノリ”が社会的問題に発展するSNS投稿、法律を守ることを職員に求めながら職員を守る法律を犯すサービス残業など、戸村さんは昨今話題となっている企業の不祥事について、具体的な例を出しながら、わかりやすくご説明されていました。
戸村さん曰く、コンプライアンスとは「法令順守+社会規範の積極的な尊重」であり、わかりやすく言えば「社会で仕事をする為の入場券」。儲かればなんでもいいではなく、「健全に経営をして儲ける」という考え方が必要であり、現に社会全体から信用されなければ儲ける活動すらできない時代に変わってきています。
それでは、仮に不祥事・不正・事故を引き起こしてしまった場合、どうしたらいいのか?その答えは「三つの正」と「適時適切」にあるそうです。あるがままに受け止め隠ぺいしない「正直さ」、正しい算定・対処を行う「正確さ」、一般法令・監督官庁の要求する正しい手続きで対応する「正式さ」、またいつが適時で何が適切であるかを見極める「適時適切」、これを実行することが組織、そして職員を守る重大な糧になると強くお話しされました。
最後に、明るいコンプライアンスを目指す為に最も有効な統制は、命令や制度ではなく、「職員の幸せ感ある職場づくり」であると戸村さんは断言されました。幸せな時、その幸せを崩壊させるような違法行為を犯そうとはしません。何気ない一言で部下や同僚の「やりがい」「達成感」を損ねたりしていませんか?どうすれば「皆が幸せな職場」を作れるか意見を出し合うことをしていますか?戸村さんは会場にそう語りかけていました。そういった当たり前の積み重ねが一番大切なのです。
「コンプライアンス」と聞くと少し淡々とした、かたい講演をご想像される方も少なくありません。しかし、戸村さんのご講演は柔らかく、時には冗談もあり、戸村さんのお人柄が滲み出た非常にわかりやすいご講演です。コンプライアンスの基礎のお話を聴きたい方、少し応用的なお話を聴きたいという方、双方にお勧めです。
戸村智憲とむらとものり
日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長
【「他に無い」がここにある!オリジナルの研究・指導をお届け】 日本の人気講師ランキング3位(※日経産業新聞の特集記事しらべ) 元・国連の専門官で、現在、日本マネジメント総合研究所合同会社の理事長。…
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