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武田友紀著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)

講演依頼.com営業部の大川です。

「話題のビジネス本」第三十四回目は、武田友紀さん著『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』 (飛鳥新社)をご紹介します。

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)

5人に1人は「繊細さん」

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、働き方が大きく変化をしたというビジネスマンの方が多いのではないかと思います。そうした急激な変化の中では、より一層メンタル不良が起こりがちです。

ストレスを受けやすい人、受けにくい人というのは、当然人それぞれ個人差があります。
本書は、「繊細でストレスを受けやすい人」にスポットをあて書かれています。

「繊細な人」というのは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースになっています。
敏感でストレスを感じやすいHSPの方を、著者であるHSP専門カウンセラーである武田さんは親しみを込めて「繊細さん」と呼んでいます。

今や5人に1人の割合で存在すると言われている繊細さん。
他の人が気にならないところに気が付いてしまったり、些細なことを気にしてしまったりして、ストレスを抱えてしまう方が増えているのです。そんな繊細さを、克服すべき課題ではなく、良いものとしてとらえ、幸せに生きるためのノウハウを本書では紹介されています。

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 目次

  • 第1章 繊細さんがラクになれる基本
  • 第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ
  • 第3章 人間関係をラクにする技術
  • 第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術
  • 第5章 繊細さんが自分を活かす技術

特に私が本書において、印象に残ったのは、「第3章 人間関係をラクにする技術」です。

メンタル不良、ストレスの大きな要因の一つとして挙げられるのが、人間関係やコミュニケーションを背景としたものです。実際に講演依頼.comでもメンタルヘルスをテーマとした講演依頼に関して、職場のコミュニケーションの改善も合わせてお話を頂きたいという要望を主催企業様より頂戴することが多くあります。

そしてこのコミュニケーションこそが、相手の様子を敏感に察知してしまう繊細さんにとって、難しい課題の一つです。職場においても、なかなか周囲と気軽なコミュニケーションが取れずに苦労をされている方も多いのではないかと思います。

人を頼ることで心がラクになる

そんな繊細さんのために武田さんは「人に頼ることの大切さ」を提示され、なかなか頼るという行動ができない繊細さんのために、「人を頼るための3つの心得」を以下の通りご紹介されています。

人を頼るための3つの心得

  • まずは「頼る」という発想を持つ。
  • 相手の状況を推測せず、言葉で確かめる。
  • 相手が引き受けてくれたら、信じて頼る。

誰にでも上記の心得を持って接することは難しいとは思いますが、まずは自分が少しでも頼りやすいと感じる人からこの心得を持って接することで、職場での自身の心の持ちようが改善されていくのです。

また、繊細さんはたくさんのことに気づくために、その分周囲の人たちに振り回されがちになります。「私はこうしたい」という気持ちを大切にして、自分の本音に耳を澄ませるようになっておくことが大切である、武田さんのそんな言葉は非常に心に響くものがありました。

皆さんは、部下や同僚に対して「気にしすぎだよ」「考えすぎだよ」と言ってしまった経験はないでしょうか。もしかしたらそんな簡単な言葉が「繊細さん」を苦しめているかもしれません。繊細なことは悪いことではなく、その人の個性の一つなのだと私は本書から学びました。

まとめ

在宅勤務、テレワークも急速に普及し、職場内でのコミュニケーションのあり方もこれからどんどん変化をしていくかと思います。そんな今だからこそ、本書は多くの繊細さん、そして繊細さんを部下に抱える上司の方にも是非読んでほしい一冊です。

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