2019年07月30日

Vol.21

石山アンジュ著『シェアライフ 新しい社会の新しい生き方』(インプレス)

講演依頼.com営業部の江本です。

「話題のビジネス本」第二十一回目は、石山アンジュさん著「シェアライフ 新しい社会の新しい生き方」をご紹介します。

石山アンジュ著『シェアライフ 新しい社会の新しい生き方』(インプレス)

石山さんは、「シェアガール」の肩書でシェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルの提案を行うほか、政府と民間のパイプ役として規制緩和や政策推進にも従事されています。

こちらの本では、「分かち合うこと」と定義された「シェア」という思想が、私たちの生活、つまり消費スタイルや経済、社会のあり方だけではなく、生き方そのものを変えようとしていると書かれています。「シェアとは希望である」という石山さんの言葉が印象的でした。

私たちは今、組織に頼らずに個人としてインターネットで世界中のあらゆる人たちと繋がることができます。個人が中心となった社会システムを構築できる可能性が高まり、個人の時代がやって来ています。そして、これまでは多くのお金とモノを所有することや、社会的ステータスが豊かであると信じられていましたが、今は、精神的な幸せ、即ち内面的にも満足し、他者とのつながりを持って信頼を得ている人が「豊かな人」と考えられるようになってきています。

物質的な充足は個人で完結できますが、心の充足は、他者との関係性の中からしか生まれません。ここにシェアという思想が関係しています。個人が主役の時代だからこそ、他者とのつながりを幸せに感じると石山さんは言います。

シェアによって生まれるCtoCモデルや、シェアリングエコノミーの可能性について、石山さんもいくつかの事例を紹介されていますが、石山さんが日々体験されているシェアの実情こそが、私たちがこれまで当たり前としていた考えを改めさせてくれ、磨いていくべきスキルが何か、気づきを得ることができました。

現在、石山さんが暮らすシェアハウスには、年齢や職業が様々な方が約60名いらっしゃるそうです。それぞれのスキルをシェアしながら仕事を行い、コミュニティでも新たな仕事が生まれ、一人ではできないことがシェアをすることで成し遂げられ、新たな可能性を広げていることをまさに体験されています。又仕事だけでなく、家事や子育て、そして介護の問題もこのシェアハウスでのつながりや、分かち合いで日々解決して進めることができているそうです。

目の前の個人的な問題は、全て自分で解決しなくてはならないという焦りや限界が緩和されると感じました。ただし、シェアとは単に人が集まって分担するという安易な考えではできません。シェアにおけるやり取りには、「人を信頼する・人に信頼される」スキルが最も重要になってきます。

目まぐるしく環境が変わり、正解がないと言われる時代だからこそ、「シェア」という思想が必要となるのでしょう。多くのつながりを築いて不安を取り除き、安心で豊かな生活を送るためにも、少しでも「シェア」を取り入れていく大切さと楽しさを学び、「シェア」が私たちの暮らし、働き方、社会、経済など多くの環境を変えていくものだと感じられた本でした。

シェアライフの実際や、シェアリングエコノミーの可能性について知りたい方に、お薦めしたい一冊です。

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