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伊藤羊一著『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』(SBクリエイティブ)

講演依頼.com営業部の加藤です。

「話題のビジネス本」第十一回目は、伊藤羊一さん著『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』をご紹介します。

伊藤羊一著『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』(SBクリエイティブ)

著者の伊藤羊一さんは、孫正義氏の後継者を育成する学校であるソフトバンクアカデミアの国内CEOコースにおいて年間1位の成績を修め、現在はヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリスト Yahoo!アカデミア学長をされております。

うまく伝えたいことが相手に伝わらない・・・
このような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

私自身も何かを相手に伝える時、特に大勢を相手にするプレゼンなどでは、言いたいことがまとまらずダラダラと話してしまい、結局何が言いたいのかはっきりしないまま終わってしまうようなことがありました。

どうしたら相手に理解してもらえるだろう?
そんな悩みを解決できる答えがあるのだろうと思い読み進めましたが、その期待は全く違った答えで覆されました。

プレゼン力とは人に「動いてもらう」力のこと。だから、伝える=理解してもらう、ということ自体が間違っていて、ゴールは「聞き手をどういう状態に持っていくのか」ということである。と伊藤さんは本の冒頭で主張しています。

ついプレゼンの準備をするとき、時間の設定、テーマを考え、資料作成をして・・・というようになんとなく作り始めがちですが、聞き手をどういう状態に持って行きたいのかをまず逆算で考えなければいけません。

具体的に相手はだれか?どんなことに興味があるのか?とイメージしながら進めていけば
自然とゴールが見えてくるはずです。

そして、本書の中でも特に印象的だったのが、「相手を動かすためにできることは全部やる」ということでした。伊藤さんは孫正義さんに向けてのプレゼンでは300回練習をしたそうです。使用する資料ひとつをとってもフォントの大きさから色までの細部までこだわり、声の出し方や間合いまでもを徹底的にこだわる姿勢に心を打たれました。

どうやったらうまく伝わるかという主観的な考えではなく、常に聞き手側をどこに導いていかなければならないという発見がありました。

上記のような意識の話だけでなく、実際にすぐに活用できるプレゼンの仕方などを実践の例を出しながら紹介しているので、読んですぐに活用できる内容でもあります。伝えることに不安を持っているすべての人にお薦めしたい良書です。

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