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講演依頼依頼.com人気講師 1日密着シリーズ!NHKにも出演し、若い世代を中心に絶大な人気を誇る、話題のカリスマラッパー晋平太さん。
なんと、大企業や、行政などでの依頼で全国を飛び回る人気講演家としても、ご活躍されているのはご存知でしょうか。日本では、いまだ「ちょっと怪しいかも・・・」というイメージをもたれる"ラッパー"という職業。
一瞬ハンデとも取れる、その職業で、そのイメージを払しょくするほどの大絶賛を受ける、『ラッパー×講演家』の晋平太さん。「毎回大絶賛の秘訣とはなんなのか?」その秘密の答えを探しに、今回は晋平太さんの1日に密着取材をインタビュー形式でお届けします。
晋平太さんプロフィール
ショートプロフィール
フリースタイル(即興)でのラップバトルを得意とし、日本最大規模のラップバトル「ULTIMATE MC BATTLE」で2連覇を達成するなど、数々の大会で王座を獲得。
内閣府や自治体、企業等と組み、日本語ラップを通じての自己啓発やコミュニケーションセミナー、地方創生や企業活性化を目指したラップ作りワークショップ、高齢者向けの脳トレセミナーなど、これまでに日本全国津々浦々で講座・講演会を開催。
講演実績
プルデンシャル生命保険/吉本総合芸能学院/ヒューマンアカデミー横浜校/福生市民会館ご当地ラッパーPROJECT/Yahoo!/こども食堂/市川アートフェスティバル/東村山市/清瀬市/東京大学
著書
『フリースタイル・ラップの教科書 MCバトルはじめの一歩(イースト・プレス)』
朝「読書から始まる1日、読書量は1ヶ月に10冊!」
1日の始まりは、どのように過ごされていますか?
まず、朝は8時~10時には起きています。朝型ラッパーですね(笑)。午前中は本を読むことが多いです。ビジネス書や小説、自己啓発本までジャンルを問わずに読むため、月に10冊は本を読んでいますね。
最近面白かったのが、冒険家・植村直己さんの『極北に駆ける』です。犬ぞりで南極横断をする実話なのですが、一見無茶だと思われるようなことに果敢に挑戦する著者の姿に、胸が熱くなりました。読書は異世界に触れられるのが面白いですね。
午後の仕事の時間までは、ランニングをしたり、ラップの練習をしたりしています。
晋平太さんが考える、言葉を磨くことのメリットを教えてください。
言葉を増やすのに、お金がかからないことです。
しかも、どれだけ増えても場所をとらない。僕は「言葉(コトバ)」を武器にしています。ですので、どこにいくのも手ぶら、「言葉(コトバ)は無敵のツールだな」と思っています。
もともと、すべての人には「言葉を吸収するアンテナ、そしてそれを表現して使う力」が備わってはいるのですが、大人になるとそれが鈍りがちになってしまうように思うんです。それはすごく「もったいないなぁ。」と感じています。
ですので、僕の講演では、「その使っていない能力を再度使えるようにすること」。そのことを意識しています。
お昼は、NHK『ろうを生きる 難聴を生きる “手話×ラップ”プロジェクト“』の撮影
午後は、NHK『ろうを生きる 難聴を生きる “手話×ラップ”プロジェクト“』の撮影。
ろう者である2人の女子学生と、手話によるラップ作りを行いました。
世界自閉症啓発デーのイベントで披露するために、特訓に特訓を重ねた2か月。いいことだけではなく、抱えている不安や不満もメロディーに載せて伝えられるのがラップの魅力です。
晋平太さん自身、「ハンディキャップがあっても、それでも前に進む彼女たちの声になることができたと思いました。」と、とても満足そうに語っていらっしゃいました。
※放送された番組の内容は下記リンクよりご覧いただけます。
NHK Eテレ『ろうを生きる 難聴を生きる▽“手話×ラップ”プロジェクト 前編※字幕スーパー』(NHKハートネットサイトにリンクします。)
NHK Eテレ『 ろうを生きる 難聴を生きる▽“手話×ラップ”プロジェクト 後編※字幕スーパー』(NHKハートネットサイトにリンクします。)
一見、ラップとは関係のない企業や自治体がなぜ晋平太さんに講演を依頼されると思われますか?
明確な理由はわからないのですが、「言葉(コトバ)」というテーマが、日本語を使うすべての人にあてはまるからだと思います。
僕の講演では「言葉(コトバ)のパワー」について伝えており、売り上げに直結するトークスクリプトを教えるわけではありません。しかし長い人生、言葉をどう使うか、言葉を意識するか否かで大きく違ってきます。
例えば、ののしり合うイメージがあるラップバトルですが、僕の場合は、ネガティブなことを言われても、面白く切り返せばいいだけだと思っています。
言葉の捉え方は無限であり、単語の意味よりも、自分がどう思うかのほうが大事です。言葉の使い方を変えるだけで、生き方すらもプラスに変えられる。それは、高校生でも大学生でもサラリーマンでもあてはまると思いますね。
ラッパーの見られ方について教えてください。
日本では、ラッパーはいまだアンダーグラウンドなイメージで見られがちです。しかし、それは外国人が「日本人=侍」と思うくらい、昔のイメージから来ているものだと思います。社会課題をうたうラッパーもいますよ。
どんなテーマで講演されているのですか?
主なテーマは「言葉(コトバ)のパワー」です。ラッパーの世界では『「人が納得する自己表現をする」=かっこいい人』なんですよ。
しかし、社会にでると、自己表現ができない人、自己表現を避けている人が多いように感じました。個性を認識されることが難しい世界で、自分が誰なのかを伝える能力を磨く、ということを話しています。
どんな手法でされているのですか?
体験型の講演ですね。もともと、ラップ文化のいいところは全員が参加できることなんです。ラップバトルで観客が勝敗を決めるのを見たことがありませんか?
そのため、まずは全員が自分の情報を整理して自己紹介ラップを作ります。
名前 ⇒ レペゼン(所属・故郷)⇒ 趣味 ⇒ 目標・夢
一見難しそうに感じますが、文章をビートに乗せるだけで、さらには文章の韻を踏むと、その人のラップができます。ラップを通して自分の内面を見つめたり、自己表現ができる人を増やすことが目的です。
講演を行うようになった、きっかけを教えてください。
もともと、『レペゼンLOCAL』という団体で講師を務めていたのがきっかけでした。
ラップの世界で「レペゼン」とは何かを代表する・誇りに思うという意味です。自分が根差している場所や組織を好きになろうという想いで、地方自治体のご当地ラップをつくったり、企業のコアバリューをラップにしたりという活動をしています。
講演を通じて伝えたい想いはなんでしょう?
「全員が主人公になれる世の中をつくりたい」。
そう思っています。もともとラップは、1970年代に「自分たちのコミュニティを守る」という目的でピース(平和)、ラブ(愛)、ユニティ(団結)、ハビングファン(楽しむ)を掲げ、ニューヨークで生まれました。
自分の属している組織を好きになるということは、隣にいる仲間のことを好きになるということ、そして、そこに属する自分自身を好きになることです。
ラッパーって自分が主人公だと思っている人間が多いんです(笑)。自分を好きな人を増やすという意味で、1億人総ラッパー化計画を掲げています。
夜は、ライブ登壇!「将来の夢は国語の教員免許を取ること」
夜は講演依頼.comスタッフでインタビューをさせていただいた後に、ライブへの登壇でした。
ライブ中には、どのようなことを意識されていますか?
相手の話を真剣に聴くということです。また、自分が思っている答えに相手を誘導しないようにも気を付けていますね。
例えば、フリースタイルのラップバトルは、相手が言ったことに返答するため、大前提として相手の話を真剣に聴くという姿勢が必要なんです。
それは、世の中にでても役立ちますよね。講演でも、自己表現するだけではなく、自己紹介ラップを聞かせ合って、「そんなこと好きだったんだ。考えてたんだ。」と、相手のことを知る・聴くということを大事にしています。
今後の夢について教えてください。
ラップを続けることはもちろんですが、実はもう1つ。「将来は国語の教員免許を取りたいな」と思っています。
講演や研修を通して感じたのは、言葉に興味を持つと、人はどんどん言葉を吸収するということです。そして、それは幼い頃からであればあるほど、顕著なんですよね。結局、教育が大切だと思います。社会活動として行っている『KIDS HOP PARK』という子供たちが主役のヒップホップイベントでもそうです。
現在、自分のチームスタッフの中には小学生や中学生もいます。その子供たち一人一人が言葉をプラスに捉え、自分のことが好きだという生き方ができるように。そして、「全員が主役になれる世の中=一億人総ラッパー化計画」を目指したいですね。
取材後記〜引き込まれる、笑顔、気づかい、そして「世の中を変えたい!」熱い思い〜
晋平太さんの1日、いかがでしたでしょうか?
実はお恥ずかしながら、わたし自身もラッパーという存在にこれまで触れたことがなく、密着インタビューをする前は緊張していました…。
しかし、持ち前の笑顔と、スタッフへの気遣い。そして、熱く語ってくださる講演への想いなど、そのギャップにファンになってしまいました!
「自社や自治体の魅力を言葉で可視化したい」「相手が納得する自己表現方法・コミュニケーションスキルを身に着けたい」「前向きに人生を捉えたい」
そんな方々は、ぜひ晋平太さんの講演を聞いてみてください。講演依頼.comでは、晋平太さんへの講演依頼を受け付けています。
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――企画:土橋昇平、浜野拓弥/取材・文:入江あゆみ/写真:対馬玲奈/編集:榎本晋作、細野潤一
晋平太しんぺいた
ラッパー
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