No.35 GENKING(ゲンキング)No.35 GENKING(ゲンキング)

インタビュー INTERVIEW/美しい人 No.35 GENKING(ゲンキング) 「偽りの自分から脱却し、全てをさらけ出せる今、飾らない言葉・行動を通して、自分らしくあることの楽しさを発信していきたいです。」 Photo:三宅詩朗 Text:森綾 Editor:木村有沙

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インタビュー INTERVIEW/美しい人 No.35 GENKING(ゲンキング)

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  • 干場義雅

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  • 中村浩子

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  • 榊原貴子

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  • 美容・健康イベントをお考えのみなさまへ。
  • 【特集】男を磨く!カッコいい大人へ 男性向け健康・美容イベントをお考えの皆様へ

No.35 GENKING(ゲンキング)

2017年5月にタイで性別適合手術を受け、本名も元輝(げんき)から沙奈(さな)に改名したGENKINGさん。本来の性別に戻った今だからこそ語れる、それまでの葛藤と得た幸せ。自分らしく生きることの大切さ、充足感が伝わってきます。

— SNSへの写真投稿から、ミステリアスな「謎の美男子」として注目を集め、ブレイクしたGENKINGさん。現在は物柔らかな、以前とはまた違う魅力を感じるのですが、その原点とは?
GENKING(ゲンキング) 物心ついた頃から、私は「女の子」と思われることがほとんどでした。自分自身、そう思われることに違和感は覚えず、好きなアニメはマーマレード・ボーイ。リリアンやバービー人形で遊ぶのが好きで、ミニカー等、所謂男の子っぽいものには興味なし。ただ、小学校に上がる頃には、筆箱の色が赤だったことでオカマと呼ばれたり、お気に入りのピンクの靴を隠されたり。本当の自分を隠さないと、この先もいじめられ、その事実が家族を傷つけてしまう…。そんな思いから、幼少期は、外では常に人の顔色をうかがい、出来る限り男の子を演じるようにしていました。【自分】を否定され続ける悲しさ、表現できないもどかしさが辛かったですね。
— 今でこそ、好きな色のランドセルを持つことが普通になり、制服を男女問わず好きな組み合わせで選べる学校が肯定的に捉えられる社会になりつつありますが、ごく最近のことですものね。
GENKING(ゲンキング) 多様性を尊重する社会になりつつあることは事実ですが、それでもまだ性ステレオタイプや、「みんなと同じじゃなきゃいけない」といった同調圧力には根深いものがありますよね。ただ、子どもの頃の経験から学んだのは、人より際立つことで、比較や優劣付けにより生じる混沌とした状況をハッピーにできるということ。 小学4年の夏休み、姉が髪の毛を明るくしたのをきっかけに、私も染めてもらうことに。明るい髪色のまま地元の夏祭りに行くと、いつもは高圧的ないじめっ子たちが、揶揄うことなく目を輝かせ集まってくる。元々ファッションやメイクに興味があったこともあり、このころから、どんどん外見を派手にするようになりましたね。1番の理由はいじめられないためだったけど、今振り返ると、自分を偽り続けることが辛かった分、早く大人になって柵から逃れたいという気持ちの表れもあったのかも。ただ、年齢や経験に伴う変化こそあれ、「自分らしく生きたい」という核となる部分はこのころから変わっていないです。
— 多くの困難を経験し、乗り越えてきた強さが、GENKINGさんの魅力を引き出している気がします。SNSが話題になった時。ユニセックスキャラとしてブレイクされた時。そして、ありのままをさらけ出した今。それぞれ異なる力強さを感じます。
GENKING(ゲンキング) 夢や理想は追い続けるものであって、かつ形を変えていくものだと私は考えています。SNS投稿で「美男子」として注目を集めた頃の理想は、【辛い過去を払拭できるよう、華やかな世界(芸能界)で活躍する】こと。人気テレビ番組への出演が決まった時は、【より社会全体へメッセージを発信できる場所で存在感を強める】ことを追い続けていました。全国放送の朝の情報番組でファッションアドバイスをしたり、インテリア術を披露したりと、ブレイクのきっかけとなった番組で、咄嗟に出た返しでユニセックスというキャラクターを演じることになったけど、自分のテイストやスタイルを多種多様な人に発信でき、ポジティブなフィードバックをもらえたことは過去の自分を克服する力になったし、自信を持てるようになったことで、【身も心も女性として生きる】という人生最大の理想を叶えられたのだと思います。
— 性別適合手術を受け、戸籍上も女性になられてから2年が経ちました。今日のファッション(ノースリーブニット×チュールスカート×スニーカー)から、女性であることを大変楽しまれていることが伝わってきます。
GENKING(ゲンキング) 沙奈(本来の性)に生まれ変わってまだ2年なので、チャレンジしたいことはたくさんあります。今の理想は、美しく年齢を重ねる自然体の女性。昔だったら完璧な女性美を追い求めすぎて、下着にまで気を配る(補正力のある下着を身に着けて体型が崩れない)よう、女友達に説教しちゃったりしたけど、最近はブラトップが楽で良いなって感覚に頷けるようになってきたり。 ホルモンバランスを整えるためホルモン治療を行っているのですが、手術で生殖腺を取ると性ホルモンの分泌が極端に少なくなってしまうため、私の身体は今、更年期の女性に近い状態なんですね。基礎代謝が落ちて、今の体重は手術を受ける前と比べると+5キロ。ただ、数字ではなく体のラインを重視するようにしていて、バランスの良い食事を心がけたり、ファッションを工夫したりすることで、理想の女性になれるよう努力しています。

No.35 GENKING(ゲンキング)

— ご自身のSNSやブログでは、シンプルなのに上品なファッションや、彩り豊かで美味しそうな手料理を紹介されていますよね。それぞれこだわりのポイントはありますか?
GENKING(ゲンキング) はい。手術を受けホルモン治療を行っているとはいえ、元々生物学的に男性として生まれた私の骨格は、やっぱり少し男っぽい。そこはコンプレックスに感じる部分なので、カバーできるようコツを取り入れています。今日のコーディネートだと、ニットはワンサイズ上の物を選び、肩の部分を弛ませ、髪の毛をおろしたままにすることで、肩幅の広さをカバー。そしてキレイめにまとまるよう、サイズの合ったスカートでウエストをマーク。足元はシンプルなスニーカーを合わせ、柔らかさを出すことを意識しました。

食生活について、性ホルモンの分泌が極端に少なくなった今、体内に取り込むものには、人一倍気を配る必要があると考えています。基本的には毎日続けられることに取り組んでいるだけだけど。お米を玄米にしたり、外食はせず家で作って食べることで、栄養バランスを自分でコントロールできるようにしたり。元々料理は得意で、複数の資格(kitchenSTAR・和食マイスター・ダイエットアドバイザー・ファスティングカウンセラー)を持っています。現在は学んだ知識を活かして、クッキングLIVE配信サービスのキャストとして、スタジオで料理をしながら美活に役立つレシピを紹介しています。普段あまり料理をしない人、忙しくて出来ない人にも作っていただけるよう工夫しているので、是非見ていただけると嬉しいです。
— 今も昔も、GENKINGさんはセルフブランディングおよびマーケティングのツールとして、SNSを上手く活用されていますよね。昨今は様々な企業がSNSを使っていますが、GENKINGさんの【SNS運用術】について、少し教えていただけますか?
GENKING(ゲンキング) まず言いたいのは、ターゲット設定を明確にして、発信ツールによって投稿内容を工夫するということ。当たり前だと思うけど、基本の部分ができていない投稿は意外と多いですよね。10代・20代の若者がターゲットの商品に関する投稿かと思えば、闇雲にハッシュタグ(#)がつけられていたり、写真で魅せる発信ツールのInstagramで、取ってつけたような写真に企業のサイトURLが添えられていたり。デジタルネイティブのこの世代は特に共感性を重視し、文章でのコミュニケーションより直感的なビジュアルコミュニケーションとの親和性が高いのに…。せっかくのSNS活用で宣伝感(企業の利益優先の姿勢)が見え隠れしちゃうのはNG。私のファンの方やプロデュース商品のお客様の多くは30~50代の女性ですが、Instagramを通して彼女たちへ情報を発信する際、私はハッシュタグをほとんど使いません。勿論ビジネスとプライベートで使い分けはしているけど、文章(コメント)なしのまま投稿することも多いです。SNSを活用する1番の目的は、見てくれる人を惹きつけ、興味を持ってもらうことだと思うから。女性は自分の感性に合うものを、直感的に読み取ることが上手ですよね。何のためにSNSを運用しているのか、ゴールはどこにあるのか。理由を明確にし、会社もしくは部署全体で意識を統一することがカギとなると考えています。
— なるほど。
GENKING(ゲンキング) あと、若い人や、感性の豊かな人のアイディアを上手く組み合わせていくことも、大切だと思います。今の若い世代の流行は本当に移り変わりが早くて、バライエティに富んでる。直接聞かないとわからないことだらけです。また、感性が豊かで、社会通念にとらわれないセンスを持っているLGBTの人たちのアイディアも積極的に取り入れていくことで、新たなひらめき(ビジネスヒント)が生まれたり。過去の経験から、個人的にはひとつの言葉で簡単にまとめ、相手をその世界に縛りつけてしまうことはしたくないのですが…。ただ、ジェンダー・ルールにとらわれがちな社会において、長年無視されてきた声は、SNSマーケティングに留まらない可能性を秘めていると思います。
— 新たなヒット・需要に繋がるようなイノベーションを起こすためには、積極的に予定調和を壊していかないといけませんよね。最後になりますが、常識や周囲の声にとらわれず、自分らしく生きるGENKINGさんが次に向かうステージとは?
GENKING(ゲンキング) 性や見た目、人間関係など、過去の自分と同様の悩みを抱える人の力になる活動ができればと考えています。偽りの自分から脱却し、全てをさらけ出せる今、飾らない言葉・行動を通して、自分らしくあることの楽しさを発信していきたいです。

美の逸品

No.35 GENKING(ゲンキング) リップグロス

GENKINGさんがプロデュースした「ほのあかり」は、13もの美容成分が配合された美容液石鹸。「保湿ケアと同じくらい大切なのが洗顔です。アトピー性皮膚炎で、長年肌トラブルに悩まされていました。「ほのあかり」を作るにあたっては、肌の弱い人でも安心して使えるよう、防腐剤、鉱物油、着色料、香料、石油系界面活性剤を使用しないことにこだわりました。結果、赤ちゃんにも使えて環境にもやさしい石鹸が生まれました。美容に関する私の知識・経験をすべて活かした自信作です。

プロフィール

GENKING(ゲンキング)美容家/マルチクリエイター/インフルエンサー/タレント

インスタグラムで“美し過ぎる美男子”として注目され、「SNSから芸能界へ進出」という流れを作った先駆け的存在。日本テレビ「行列のできる法律相談所」の出演をきっかけに一躍時の人に。しかし、有名になればなるほど、本当の自分ではない“偽りの自分”でメディア出演し続けていることに違和感を覚えるように。2017年、芸能活動をセーブし、人生最大の決断・性別適合手術を受ける。ついに心の性と体の性が一致し、戸籍も“真の女性”になることができた。男性→ユニセックス→女性と、3度目の人生を歩み始めた“GENKING”。何も隠すことのない今だからこそ、外見や性、人間関係など、過去の自分と同様の悩みを抱える全ての人が、「自分らしく幸せに生きる」キッカケとなりたい―。そう考える彼女(=GENKING第2章)が、美容・料理・ファッションを中心に、独自のカルチャーを発信していきます。

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