【研修トレンド通信122】
人財育成は採用から～どう育成できるかを前提とした採用のメリット～

　もうすでに新卒採用に関する活動は始まっているかと思いますが、だんだん採用面接官のスキルアップ研修のお問い合わせも増えてきています。

　新卒採用に関してだけではなく、中途採用やキャリア採用に関しても採用したい人材に確実に入社をしてもらうために、また面接という短い時間でその人の本質や考え方を判断するために、面接官にはたくさんのスキルが要求されます。それは、コミュニケーションに関するスキルだけではなく、人間力という部分にも及びます。

　ある企業様は、自分たちの業界がノルマの多いイメージが強く敬遠されがちなので、自分たちの仕事の良さを魅力的に伝えるためにはどうしたらよいのかということに、大変頭を悩まされているそうです。 経済状況のことも考慮すると少数精鋭の戦力となってもらえるような人材を確保したいと思うのは、どの企業様も同じでしょう。ただの人での確保ではなく、企業の屋台骨になってくれるような胆力のある人材がほしいところです。

お問い合わせをくださる企業様のほとんどが、「入社する人材をどう選ぶか、どう入社させるか」「企業も選ばれている」というふたつの感覚をしっかりとお持ちです。しかし、面接時にこの人を採用したらどう育成するべきかという視点で採用面接を行っている企業がどれだけあるでしょうか。

　もちろん「この子なら、うちの職場でも頑張っていけそうだ」「少し営業で鍛えてから企画部に配属してみると、能力を発揮してもらえるかもしれないな」というような、今後のイメージはお持ちだと思います。それだけではなく、「もっとプレゼン力を鍛えて営業のエースとして採用しよう」「なかなか分析力のある人だけれど、コミュニケーション力を強化すれば、きっと営業でも活躍ができるはず」など具体的な育成方法をイメージしておくことは、採用後どんな場所で活躍してもらうことが可能なのかということの道筋ができているので、人材活用の幅が広がりますし、何よりどう育成したらよいのかと何もないところから考えあぐねるという事態を避けることもできるのではないでしょうか。

　具体的な育成を採用時に合わせて考えることは、確実に＜人財＞にするための大切なプロセスではないかと思います。そのためにも採用担当と研修担当の分かれている企業様では、情報共有をこまめにしておく必要があるでしょう。

　講演依頼.comでは、こうした採用から育成までの研修、コンサルティングのご紹介も承っております。まずは今年、面接官の研修から始めてみてはいかがでしょうか。

（2012年1月17日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）