【研修トレンド通信088】
女性活用にまつわる課題と対策―実際に取り組むことで見えてきた課題―

　昨年から、女性社員対象の講演や研修は急速に増えており、その後もコンスタントにお問い合わせを頂いております。しかしながら、ここでまた女性社員を対象とした研修会のお問い合わせが増えてきています。

　内容を分析すると、急に増えたときとは背景や目的に違いがありました。まず、以前のお問い合わせの多くは「ワークライフバランス」や「女性社員のモチベーションアップ」が多かったように思います。働く女性を企業でバックアップしていこうという意識の表れとして、このふたつのテーマが選ばれていたのだと考えられます。 働きやすい職場を考える為の「ワークライフバランス」。とにかく女性に楽しく働いて欲しい、女性社員同士の結束を高めて悩みを相談・解決できるような場を作ってあげたいという意味での「モチベーションアップ」。モチベーションアップの部分では、スポーツ選手から、女性企業家、メイクアップアーティストなど様々な方が招聘されていました。

　一方、現在お問い合わせをいただいているものの多くは、「女性のためのリーダーシップ」や「上司、部下とのコミュニケーション」など具体的に社内に悩み・課題があり、園解決方法として講演・研修をお考えのケースがほとんどです。「モチベーションアップ」というテーマでお問い合わせをいただいても、よくお聞きすると社内で女性の人数が少なく、モデルケースが少ない為に将来に対する女性社員が不安を抱いている。その不安を払拭し、この企業で働く喜びを感じて欲しいというような、具体的な悩みに端を発していることがわかります。

　このように現在の企業では、【女性社員の活用】というテーマに関して、取り組み始めたものの、課題に対してどう対処してよいかという対策がまだまだ不足しているといってよいのではないでしょうか。逆に言えば、それほど女性の活用は企業にとって今後を考える為に重要な戦略のひとつであり、避けては通れないものなのだということではなのでしょう。

　講演依頼.comでは多くの導入実績を踏まえ、ニーズに合わせた講師を広くご紹介しております。
これからは企業の発展は女性がカギを握っているとはいっても過言ではなさそうです。

　もう一度、社内の女性社員の声に耳を傾け、必要な研修を考えてみるべきかもしれません。

（2010年2月9日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）