【研修トレンド通信138】
リーダーシップは、どこからだって学べる！～スポーツ選手に学ぶリーダーシップ～

　暑かった夏はどこに行ってしまったのか、すっかり涼しくなり、秋の様子がところどころに見られるようになりました。

　講演依頼.comでは、既に新春の講演会のお問い合わせを頂いております。新春の講演で多くご希望いただくのは、政治や経済の展望、もしくは、第一線で活躍し、現役を退かれた元スポーツ選手によるリーダーシップのお話です。政治・経済の見通しに関しては、これから年も改まり新しく踏み出そうとする経営者の方には気になるところでしょう。また、元スポーツ選手には華やかさがありますし、いかにも新年に相応しい気がします。

　この、「元スポーツ選手から聴くリーダーシップ」は、講演の中でもかなり人気のジャンルです。しかもこのカテゴリは昔から根強い人気で、研修の一環としてのご依頼も頂きます。そうした講演は、研修の目的を持たせた位置づけでの講演になるため、私たちは“研修系講演”と呼んでいます。

　元スポーツ選手を講師とした研修系講演の目的は、大きく分けてふたつあります。

１） 研修を始めるにあたり、始めのインパクトとして導入するケース
２） 研修の最後にまとめとして導入するケース

　講演は通常６０～９０分という時間でお話しますので、エッセンスがぎゅっと詰まった形となります。そのため研修の前後に組み入れることによって、より人事担当者の伝えたいメッセージが強く伝わるため、研修効果を上げる手助けになっているのです。

　ただし、気をつけなければいけないことはあくまでも話し手が元スポーツ選手であるということです。いくら組織論というところまでお話できるといっても、研修講師のようにスキルに落とし込んで話せることはごく稀です。 自身の体験からのお話になりますので、どちらかというと、メンタル面、心へのアプローチが効果的です。

　いくらスキルを詰め込んでも、心構えや気づきというのは教えるのは、なかなか難しいこと。しかし、体験談という形で、しかも著名な方のお話であれば、素直に聴くことが出来るので、普段上司が口をすっぱくして注意してもちっとも効果がないことも自然に受け入れることが出来るというわけです。

　自分の感性で考え、自分で気づく。学ぶということには、どんなことに対してあれ、この姿勢が重要です。元スポーツ選手の研修系講演ではその部分をうまく刺激してあげることができるのです。さらには、著名人に会えるという状況が社員のモチベーションも上げます。そういった部分でも研修を嫌なものではなく、楽しいものとしてとらえられるきっかけにもなっているようです。