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新世代は、なぜ限界を超えられるのか〜日本・中国 金メダリストコーチが語る“Z世代”の育て方と信じ方 -佐藤康弘-

第8回KATARI レポート

新世代は、なぜ限界を超えられるのか日本・中国 金メダリストコーチが語る“Z世代”の育て方と信じ方

開催日時|2026年6月24日(水)18:00~19:15

佐藤康弘

プロスノーボードコーチ/日本・中国代表選手コーチ

「もっと気軽に、もっと深く、ビジネスの知見を学べる場を」

そんな想いから誕生したのが、講演依頼.comが主催するオンライン講演サービス「KATARI(カタリ)」です。

KATARIの大きな特徴は、ライブ配信と“対話型”の講演形式。全国どこからでも参加できるだけでなく、質疑応答の時間をたっぷり30分確保。講師と参加者の双方向コミュニケーションを重視し、「聞いて終わり」ではなく「納得して終わる」講演体験を提供しています。

この取り組みは、従来のリアル講演や録画配信とは一線を画し、参加者がその場で疑問をぶつけ、深掘りすることのできる“学びの実践現場”となっています。

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Chapter 01 第8回KATARIの概要
世界の頂点を支えたコーチングの哲学

第8回のオンライン講演は、2026年6月24日(水)18:00〜19:15に開催されました。登壇者は、プロスノーボードコーチとして日本・中国の代表選手を指導し、世界のトップアスリートを育ててきた佐藤康弘さんです。

佐藤さんは、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックで、中国代表と日本代表というライバル国の選手を同時に指導した、きわめて稀有なコーチです。中立の立場から国境を越えて両国の選手に寄り添い、中国と日本で合わせて2つの金メダル獲得に貢献しました。国籍や立場の違いを超え、世界の頂点へと導いた存在として、スノーボード界でも類を見ない実績を持っています。

現在は、埼玉・愛知・名古屋でトレーニング施設「QUEST」を運営し、選手育成とコーチ育成の両面に取り組んでいます。QUEST ACADEMYには複数のコーチが所属し、佐藤さんの技術や指導メソッドを学びながら、さまざまなカテゴリの生徒たちを指導しています。

テーマ:「新世代は、なぜ限界を超えられるのか — 日本・中国 金メダリストコーチが語る“Z世代”の育て方と信じ方」

当日は、雪山のスノーボードコースを背景に、土橋昇平さんをモデレーターに迎えたトークセッション形式で進行。白銀のゲレンデで、世界の舞台で選手と向き合ってきた佐藤さんの言葉が響く時間となりました。

講演は、45分のトークセッションと30分の質疑応答という2部構成。スポーツの世界の話でありながら、その内容はZ世代・若手社員の育成、信頼関係の築き方、個の能力を引き出すマネジメントなど、ビジネスの現場にも直結する示唆に満ちていました。

Chapter 02 講演ダイジェスト
新世代は、なぜ限界を超えられるのか

1|“教わる文化”がなかった時代に、コーチングをつくった

佐藤さんが本格的に選手育成を始めたのは、2010年に長野県で練習施設「小布施QUEST」を開設した頃でした。

当時のスノーボード界には、今のような本格的なコーチング文化はまだ根づいていませんでした。スノーボードは「自分の内側から滲み出るスタイル」という世界であり、誰かに教わることを隠したがるような空気さえあったといいます。

しかし、佐藤さんはそのままではスキルに限界があると感じ、技術を研究し、子どもたちや大人の生徒にアドバイスを重ねる中で、自身のコーチングスキルを磨いていきました。誰かから体系的に教わったというより、自分で考え、試し、修正しながら、指導の方法そのものをつくっていったのです。

その過程で佐藤さんが大切にしたのは、自分が受けてきた昔の指導を、そのまま今の選手に当てはめないことでした。佐藤さん自身、現役時代には緊張するとあくびが出る体質だったそうです。しかし当時は、それを「やる気がない」と受け取られ、叱られたといいます。

今では、緊張した場面であくびが出るのは、自律神経のバランスを無意識に整えようとする反応だと理解されています。実際、深田茉莉選手のような現在のトップ選手にも、同じような反応が見られるといいます。表面的な態度だけを見て判断せず、その選手に起きていることを正確に見ること。そこに、佐藤さんのコーチングの特徴があります。

そうした指導方針を貫くうえで、難しさを感じることもありました。とくに保護者との関係です。熱心な親ほど、わが子に多くの言葉をかけたくなり、「うちの子をもっと見てほしい」と求められることもあったといいます。

それでも佐藤さんは、自分の方針を安易に曲げませんでした。自分のやり方に合わないのであれば、別のコーチのもとで学ぶという選択肢もある。相手に合わせて指導の軸を揺らさないこともまた、佐藤さんが育ててきたコーチングの一部でした。

2|若い世代を“管理する”のではなく、対等な仲間として見る

Z世代や若い選手との向き合い方について、佐藤さんは「世代の違いをあまり気にしていない」と語りました。

佐藤さんの若い頃も、上の世代からは「若い奴は何を考えているかわからない」と言われていました。若い世代が理解しづらく見えるのは、今に始まったことではありません。佐藤さんは、「Z世代だから」とひとくくりに見るのではなく、まず一人ひとりの選手を見ることを大切にしています。

上から管理する相手でも、一方的に教え込む相手でもない。佐藤さんにとって選手は、パートナーであり、共に戦う仲間です。

もちろん、経験として伝えられることは伝える。同時に、選手から教わることもある。年齢や経験の差はあっても、同じ目標に向かう一人の人間として向き合う。佐藤さんは、その対等さを大切にしています。

3|信頼は、最初の数十分でつくられる

選手と関係を築くうえで、佐藤さんが大切にしているのは、まず相手に「この人なら自分を変えてくれる」と感じてもらうことです。

そのために重視しているのが、最初の数十分です。短い時間の中で、選手の滑りを見極め、言葉を選び、必要なポイントを伝える。その結果、本人が「うまくなった」と実感する。その小さな変化が、コーチへの信頼につながっていくといいます。

信頼は、肩書きや実績だけで生まれるものではありません。目の前の選手が、自分の身体で変化を感じること。佐藤さんは、その最初の体験をとても大切にしています。

4|伸びない理由を、自分の側から考え続ける

一方で、すべての選手が伸びるわけではありません。相手のタイプを見極め、言葉を変え、練習メニューを調整し、その人が伸びる入口を探す。佐藤さんは、さまざまなタイプの選手に対応できるよう、自分の知見を磨き続けています。

それでも、うまく伸びない選手がいるときには、「言葉選びが悪かったのか」「メニューが合っていなかったのか」「雰囲気づくりに問題があったのか」と考え続けるそうです。夜中の3時に目が覚めることもあり、奥様から「仕事の寝言ばかり言っている」と言われるほどだといいます。

ミラノ・コルティナオリンピックで金メダルを2つ獲得した後でさえ、佐藤さんの心に強く残っていたのは、取れたメダルよりも、逃した3つのメダルのことでした。

結果が出たあとも、そこで終わらない。選手が伸びなかった理由、勝ちきれなかった理由を、自分の側から考え続ける。それもまた、佐藤さんのコーチとしてのスタイルでした。

5|限界を超える選手に共通するのは、才能よりも素直さと総合力

限界を超えていく選手には、どんな共通点があるのか。佐藤さんがまず挙げたのは「素直さ」でした。

もちろん、競技におけるセンスも必要です。しかし、最初から圧倒的な天才だけが伸びるわけではありません。むしろ、スノーボードのセンスは“まあまあ”でも、素直に受け止め、吸収し、継続できる選手が大きく伸びていくといいます。

また、選手はひとりで競技をしているわけではありません。メンタル、親御さんの支え、経済面、生活環境。そうした総合的な要素が、競技人生を支えています。

「ご家族もチーム」

この言葉には、選手を一人の競技者としてだけでなく、周囲との関係性の中で育つ存在として見ている佐藤さんの視点が表れていました。

6|最初は徹底して教え、やがて自走へ導く

佐藤さんのコーチングで特徴的なのは、「最初はトップダウンで徹底的に教える」という点です。

一般的には、コーチが教えすぎると自主性が育たないと言われます。しかし、佐藤さんは、最初から本人任せにするのではなく、まずは必要な技術を徹底的に教え込みます。

最短で成長できるように、最初は詰め込む。そのうえで、一定の領域に達したら、今度は本人の自主性を引き出していく。選手自身が「自分はこれをやりたい」と言える関係に変えていくのです。

選手が自分の意見を言うようになると、コーチと意見がぶつかることもあります。感情が入り、距離が生まれることもある。それでも、対等な関係に進んでいくためには避けられない過程だと佐藤さんは語ります。

そして、選手の意見があまりにズレているときや、言い訳になっているときには、はっきり伝える。

「逃げてるぞ」

優しく見守るだけではなく、必要なときには厳しく向き合う。その厳しさもまた、選手を信じているからこそ生まれるものなのです。

スノーボードは危険な競技であり、安全面への配慮は必要です。しかし、遠慮してしまうと、選手は伸びません。ただ優しいだけの指導者は、時に選手のポテンシャルを下げてしまいます。選手が萎縮することであっても、本当に必要であれば「やって」と課す。それが本当のやさしさであり、限界を突破するために必要な関わり方だと語ります。

Chapter 03 佐藤康弘さんとの質疑応答

KATARIの真骨頂は、参加者からの率直な質問に講師が真正面から答える濃密な時間です。今回も、Z世代の育成、ビジネス現場でのコーチング、親子関係、世代間コミュニケーションなど、スポーツの枠を超えた質問が数多く寄せられました。

Q1|ビジネスの現場で取り入れられる佐藤さんのメソッドは?

佐藤さんはまず、「指導する側に圧倒的な実力がないといけない」と答えました。

部下や選手に何かを伝えるためには、まず自分自身がスキルを身につけ、説得力を持つことが必要です。佐藤さん自身、これまで上司から指示を出されたときに納得できなければ受け入れにくかったと言います。だからこそ、指導する側の実力と信頼がなければ、指示を受ける側も苦しくなると語ります。

大切なのは、感情で相手を動かそうとするのではなく、どうすれば伝わるかを考え抜くことです。

佐藤さんは会社を経営する中でも、部下をあまり怒らないといいます。伝わっていないなら、それは自分の伝え方に原因があるかもしれない。そう考えるからです。

やってはいけないことには叱る。しかし、感情的に怒ることはほとんどない。ビジネスの現場でも、相手を動かす前に、まず自分の実力と向き合うことが必要だと感じさせる回答でした。

Q2|さまざまな国の選手と接する中で感じる、日本人の特徴は?

佐藤さんは、日本人の特徴として「とりあえず聞いてくれる人が多い」と語りました。

日本人は、指導されたことに対して素直に「はい」と受け止める人が多く、うまくなる確率も高いといいます。

ただし、その先が重要です。聞いたことを本当に自分のものに落とし込み、そこからさらに進化させていく人は、その半分くらいだと佐藤さんは見ています。つまり、聞くことと、身につけることは別物なのです。

これはビジネスにも通じる話です。研修や上司のアドバイスを聞くだけでは成長にはつながりません。受け取ったものを自分の状況に置き換え、実践し、自分の言葉や行動に変えていく。そのプロセスがあって初めて、本当の成長につながるのです。

Q3|選手には自己分析をしてもらっていますか?

佐藤さんは、選手には自己分析をしてもらうと答えました。

「どうだった?」「今、どういう状況にあると思う?」と問いかけ、特に壁にぶつかっているときには、自分の状態を言葉にしてもらうそうです。

一方で、すべての段階で自主性を優先するわけではありません。フェーズによっては、まず徹底的に詰め込むことも必要だといいます。

最初から本人の自主性だけに任せるのではなく、必要な技術や考え方を最短で身につけさせる。その後で、自分で考え、自走できる状態へ導いていく。

この考え方は、人材育成にも応用できます。新人や若手に最初から自由を与えるだけでは、かえって迷ってしまうことがあります。まずは基礎や基本を徹底的に伝え、その後で裁量を広げていく。その順番が重要なのだと感じさせる回答でした。

Q4|親が子どもにしてあげられる一番大切なことは?

佐藤さんは、競技によって違いはあると前置きしたうえで、「お金の工面を頑張ること」と率直に語りました。

トップレベルを目指すには、遠征費、道具、練習環境など、どうしても経済的な支えが必要になります。それがすべてではないものの、才能を開花させるうえで大きな要素になるのは現実です。

一方で、親が熱くなりすぎることで、子どもが疲れてしまうケースもあるといいます。親の期待が強くなりすぎると、競技そのものが苦しくなり、親子関係が壊れてしまうこともあります。

佐藤さん自身の娘もスノーボードをしており、才能があったそうですが、「怖いからやめたい」と言ったとき、無理に続けさせることはしませんでした。

親ができることは、支えること。そして、子どもとの関係を崩さないこと。愛情を持って接しながら、本人の気持ちを尊重することの大切さが語られました。

Q5|海外の現場で、日本人選手や日本への見られ方は変わっていますか?

佐藤さんは、自身がカナダに留学した頃は、日本人がどこか見下されているように感じることもあったと振り返りました。

しかし現在は、日本に対する見られ方が大きく変わっているといいます。アニメや漫画などの文化はもちろん、スポーツでも世界で活躍する日本人が増え、いまや日本は「憧れの国」として見られる場面も多い。

ヨーロッパやアメリカの選手からも、日本に行きたいという声を聞くことが増え、日本人がリスペクトの目で見られていると感じるそうです。

日本人であることを弱みではなく、強みとして受け止められる時代になっている。その現場感が伝わる回答でした。

Q6|承認欲求の強い若者には、どう接すればいいですか?

この質問に対して、佐藤さんは「承認欲求はあったほうがいい」と答えました。

佐藤さん自身も承認欲求が強いと語り、それは決して悪いものではなく、モチベーションになるといいます。特にスノーボードは、時速80キロでパフォーマンスをする競技です。その瞬間、自分が世界の中心にいるくらいの感覚がなければ、思い切った表現はできません。

承認欲求を抑え込むのではなく、力に変える。自分を見てほしい、認められたいという感情を、努力や挑戦のエネルギーに変えていく。

若い世代の特徴を否定するのではなく、その人の中にある欲求をどう前向きに活かすか。佐藤さんの回答には、現代的な育成のヒントがありました。

Q7|企業や教育の現場に残る威圧的な指導をどう考えますか?

佐藤さんは、威圧的な指導を一度あえて真似したことがあると話しました。

「なんでできないんだ」「ふざけるな」といった罵倒するような言葉を使ってみました。しかし、子どもたちの目が死んでいくのを見て、30分でやめたといいます。

その経験から、佐藤さんは、選手を罵倒する指導者は、自分の教え方を反省しなければいけないと考えるようになりました。自分が教えている生徒ができないのであれば、それは生徒だけの責任ではなく、指導する側の問題でもあるはずです。

威圧的な指導の背景には、支配することへの快感や、指導者自身の不満のはけ口がある場合もあるのではないかと佐藤さんは指摘します。

そういった指導者に出会った場合、その考え方やり方を無理に変えようとするのではなく、違うコーチに教わるなど、環境を変えたほうがいいと語りました。

Q8|選手の練習へのモチベーションを保つコツは?

佐藤さんは、「来るたびに毎回、うまくなることを実感してもらうこと」と答えました。

人は、成長を感じられるから続けられます。今日も少しうまくなった。前回よりできることが増えた。その実感が、次の練習への意欲になります。

もし、うまくいかなかった場合はどうするのか。佐藤さんは、指導者側が素直に謝ると言います。

「今日はうまく教えられなかった。時間をください。次までに改善策を考えます」

指導者が自分の未熟さを認め、次に向けて準備する。その姿勢もまた、選手との信頼関係につながります。モチベーション管理とは、成長を実感できる環境をつくることなのだと伝わる回答でした。

Q9|失敗を乗り越えて立ち上がるには?

佐藤さん自身も、プロになると決意した後、思うようにいかず、どん底まで行った経験があるといいます。

そこで大切にしたのは、自分を洗脳する、徹底的に信じ込ませることでした。自信がない選手にも、まずは自分を信用することから始めてもらうそうです。

「嘘でもいいから、鏡に向かって『お前はできる』と言い続ける」

一見、気持ち悪い行為にも思えますが、佐藤さんにとっては、自分の内側にあるブレーキを外すための実践でした。自分を信じる感覚を徹底的に身につけ、どこかでブレイクスルーが起きると、失敗から立ち上がる方法も少しずつ身についていく。その力こそが、限界を超えるために必要なのだと語られました。

その他の質問

当日はこのほかにも、以下のような質問が寄せられました。

  • 生徒と接する上で大切にしていることは?
  • 小学生・中学生を教えるときに重要視していることは?
  • 岩渕麗楽選手の怪我の影響で気にしたことは?
  • 厳しさとやさしさのバランスは変えていますか?

スポーツの指導現場から始まりながら、質疑応答は、親子関係、企業教育、世代間コミュニケーション、自己肯定感の育て方にまで広がっていきました。まさにKATARIらしい、講師と参加者の対話によって学びが深まる時間となりました。

Voice 参加者の声

今回のKATARIでは、「Z世代」とひとくくりにするのではなく、一人ひとりと向き合うことの大切さや、相手の自信を育てる関わり方に学びを得たという声が寄せられました。

世界のトップアスリートを支えてきた佐藤さんのリアルな指導経験を通じて、スポーツの現場だけでなく、教育やビジネスにおける人材育成にもつながる示唆を持ち帰る時間となったようです。以下は、その中から印象的な声を抜粋・整文したものです(※一部編集あり)

「世代ではなく、個対個で向き合う大切さを学んだ」
システムエンジニア・30代より

若い世代をひとくくりにして捉えるのではなく、個対個で向き合うことが重要だというお話が特に勉強になりました。選手一人ひとりに合わせた指導のリアルな部分を聞くことができ、自分自身の人との関わり方を見直すきっかけになりました。

「相手が自分に自信を持てるように支えることが大切」
サービス業・40代より

生徒さんたちが、自分自身に自信を持てるようにしてあげることの大切さを学びました。技術を教えるだけではなく、相手が自分の可能性を信じられるように関わることが、成長を支えるうえで重要なのだと感じました。

「指導する立場になる前に聞けてよかった」
教育業・20代より

今後、指導する立場になる際に、今回のイベントで得た学びを活かしたいと思いました。人を育てるうえで何を大切にすべきかを考える機会になり、あえて今のタイミングで受講できてよかったです。

このようにKATARIでは、登壇者の現場での経験や言葉を通じて、参加者が自分自身の仕事やこれからの役割に引き寄せながら学びを深める時間を提供しています。

知識として理解するだけでなく、明日からの関わり方や指導の姿勢に活かせる視点を持ち帰れることも、KATARIならではの魅力です。

Next 次回予告
第9回KATARIは8月6日(木)に開催予定

生成AIとAIエージェントが変えるビジネスと働き方 -中山五輪男-

第8回KATARIは、世界のトップアスリートを支えるコーチングの現場から、若い世代との向き合い方や人を伸ばすための視点を学ぶ時間となりました。その余韻も冷めやらぬ中、すでに第9回の開催が予定されています。

次回は、2026年8月6日(木)18:00よりオンラインにて実施予定です。

テーマは、「生成AIとAIエージェントが変えるビジネスと働き方」。講師は、一般社団法人ノーコード推進協会 代表理事であり、日本を代表するITエバンジェリストとして全国で数多くの講演を行ってきた中山五輪男さんです。

生成AIの活用が広がる中、次に注目されているのが、自ら考え、タスクを遂行する「AIエージェント」です。単なるチャットボットを超えたAIが、ビジネスの現場や働き方をどのように変えていくのか。さらに、ITスキルに自信がない人でもAIを活用できる「ノーコード」という考え方についても、わかりやすく解説される予定です。

生成AIを導入したものの、次の活用方法に課題を感じている経営者・管理職の方、AIエージェントの具体的な可能性を知りたい方、DX推進や業務効率化に関心のある方にとって、大きなヒントのある回となります。

また、KATARIならではの30分間の質疑応答では、「AIに奪われる仕事、生まれる仕事」「導入の壁をどう乗り越えるか」など、現場で感じている疑問を直接ぶつけることができます。

生成AIの“その先”を、ビジネスと働き方の視点から考える第9回KATARI。次回もぜひご参加ください。

Conclusion 終わりに
世界の頂点を支えたのは、「人を見る力」だった

今回のKATARIを通して強く感じられたのは、限界を超える力は、才能だけで生まれるものではないということでした。

もちろん、トップアスリートには技術もセンスも必要です。しかし佐藤さんの言葉から伝わってきたのは、それ以上に、素直さ、信頼関係、環境、家族の支え、そして指導者が選手をどこまで信じられるかが、成長を大きく左右するということでした。

若い世代を育てるために必要なのは、上から押さえつけることではありません。かといって、ただ自由に任せることでもありません。

最初は徹底して教える。一定の段階に来たら、自主性を引き出す。必要なときには、厳しいことも伝える。それでも根底には、相手を本気で伸ばしたいという愛情を持つ。

そのバランスこそが、佐藤さんのコーチングの核でした。

「Z世代だから難しい」のではなく、指導する側がアップデートできているか。自分の経験則だけで判断していないか。

今回の講演は、若手育成に悩むビジネスパーソンにとって、自らの関わり方を見直す機会にもなりました。

限界を超える人を育てるには、まず指導者自身が変わり続けなければならない。

第8回KATARIは、スノーボードという世界最高峰の競技現場を通して、人を信じ、伸ばし、ともに戦うことの意味を教えてくれる時間となりました。

Profile 講師紹介

佐藤康弘

佐藤康弘

プロスノーボードコーチ/日本・中国代表選手コーチ

広島県生まれ。カナダ留学を経てプロスノーボーダーとして活動し、プロチーム「FIRST CHILDREN」代表を経てプロコーチに転身。北京オリンピックでは日本代表・中国代表選手のパーソナルコーチを務め、中国代表選手の金・銀メダル獲得にも貢献。ワールドカップや世界選手権などでも、育成年代からトップアスリートまで数多くの選手を優勝へ導いてきた。講演では、人材育成・チームワーク・目標達成・モチベーションなどをテーマに、自身の経験に基づく実践的なメッセージを伝えている。

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