：2014年1月

「相手に分かって欲しい」

この部分をもう一押ししたい場面を振り返った時、自分でも気づかずに、独りよがりなコミュニケーションアプローチをしている事があるかもしれません。

今回、西任暁子さんにお話しいただいた「自分を魅力的に伝える方法」では、相手にきちんとした内容をきちんと届ける方法が具体的に説明され、聴講者の皆さんの終始うなずいている様子が印象的でした。

例えば、仮にここが採用面接の場で「自己アピールをしてください」と問われたら、皆さんはどのように答えますか？

「私は○○ができます。××が得意です」このようにお話しする方が多いのではないでしょうか。でもこれでは、相手にきちんと響いていない可能性が極めて高いのです。ただの自慢としか捉えられていないかもしれません。

西任さんは「自己アピールは相手へのプレゼントです」とお話しされます。単なる自慢ではなく、「○○できることで、このことが必ずあなたの役に立ちます」という伝え方なら、お互いのコミュニケーションがうまく成立するでしょう。相手も聞く耳をもってくれるはずです。魅力的に伝えるには、すごいという事実を述べるのではなく、その事実の裏側にある背景や相手を思いやっている気持ちを表現できるかが重要です。

私たちは自社のサービス説明、プレゼンなど、営業シーンを思い返した時に、このようなことをきちんと考えてできているでしょうか。基本的な考えかもしれませんが、「これまでできていなかった、改めて勉強になった」という感想をお持ちの方も多くいらっしゃいました。

更に、「何を話すか」というコンテンツの他に、声、視線、間、客観した内容をとりこむ、数値を使ってみるなど、「どのように相手に届けるか」という具体的な方法を西任さんはアドバイスしてくれました。

講演終了後も質疑応答が絶えることなく、話すということをどのように学んだら良いか悩んでいる人が、こんなにも多くいらっしゃったことに非常に驚きました。

経営者から営業マン、プロの講師など多くの方にスピーチレッスンを行い、成果を出すお手伝いをされている西任さん。「話す」ということに苦手意識をお持ちの皆さんにおすすめの講演です。