講演依頼.com 環境担当発 『環境講演トレンド』 2009/2/17

Vol.12 黄砂の影響を知っていますか? 

 黄砂の古里は中国北西部といわれています。世界地図を見ると、茶色に塗られた乾燥地が広がっています。
黄河流域のゴビ砂漠や黄土高原、タクラマカン砂漠などがあり、広さは日本の約四倍。この一帯にある直径五~五十ミクロン(一ミクロンは一ミリの千分の一)のちりのような砂が、黄砂の正体とされています。

この細かい砂は、冬の間にカラカラに乾き、春になると、中国北西部に多く発生する低気圧の上昇気流によって空高く巻き上げられ、偏西風という強い風黄に乗って日本へ飛んできます。 実は、ここ数年、黄砂の観測日が急激に増えました。黄砂の古里の中国大陸で、昔は草木があった土地が牧畜などにより荒れ地になり、砂漠や乾燥地の範囲が広がっているのが原因、と考えられています。

黄砂が吹くと視界の悪化や車の汚れなどの被害を招いています。また、中国で黄砂は『砂塵暴(さじんぼう)』と呼ばれ、台風並みの砂あらしとなって街を襲います。年間の被害額は、農作物や家畜を中心に七千億円に上るそうです。最近では健康への影響を心配する声も多くなったため、2004年から環境省が「黄砂ライダー」と呼ばれる観測装置を設置しました。
  
東京、大阪、島根、長崎など国内12カ所と韓国、中国、モンゴルの計5カ所の観測データを1時間ごとに更新。
地上付近の濃度を「ごくわずか」「非常に多い」などとグラフで示す地図や上空での分布が見られるようになっています。

本当に環境問題は生活面や自身の健康にも密接に関わっています。
正しい知識を持つことや行動を起こすことに遅いということはありません。
講演でそのきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。

<お勧め環境講演講師>
村田佳壽子(環境ジャーナリスト

「健康は環境から」
フリーアナウンサーとして日本テレビの経済番組で活躍当時、病気が契機となり、
「環境が悪いと健康ではいられない」と気づいたことをきっかけに、環境ジャーナリストに転身。
「地球の健康は私の健康」をモットーに環境問題の基本から応用まで、
ちょっとの心がけで真の贅沢と健康と幸せを手に入れられるお話をしてくれます。


(発信: 講演依頼.com 環境担当 森川由布)

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