100年に一度の世界恐慌と言われる昨今、決算期を控えて、通期業績予測を下方修正する企業が相次いでいます。また、雇用をされている身分の私たちにとって、派遣切りや給与カットなど生活不安が押し寄せ、家計を圧迫しています。 このような現状の中で、「環境」を考えた生活を意識するのは、難しいと思いますが、考えてみて下さい。日本におけるCO2排出量の推移は、京都議定書の基準年である1990年から増加の一途を辿っています。その中で特出すべきは、産業・運輸業は減少傾向にあるのに対し、家庭は1990年比で2005年には26.8%も増加しています。CO2排出量が増えているということは、車やお水、電気などの活動エネルギーです。ということは使った分だけ、お金を請求され、支払っているわけです。月で考えると大した額ではないかもしれませんが、年間通して考えたら結構な金額になりませんか? また、ゴミを処理するにもエネルギーを必要としています。これに関して、CO2排出量が多いからといって「ゴミを減らしましょう!」と言ってもイメージ持てないので、なかなか行動に結びつかないでしょう。視点を切り替えて、自分の出しているゴミをちょっと考えてみて下さい。 最近では京都で新環境家計簿が作成されました。1、2週間ほどの短期間で取り組めるもので、ガソリン代や光熱費の節約、健康重視など5つのコースを選ぶことができるようです。また、実践結果を所定の用紙に記入をして郵送すると、省エネに関するアドバイスを盛り込んだ診断書が届き、抽選で市バスや市営地下鉄共通の「トラフィカ京カード」1,000円分が当たる特典もあるようです。 ほんのちょっとの意識転換と心がけの積み重ねが家計の助けになり、その結果が地球にやさしい行動になります。インターネットで検索をすると楽しみながら始められるような情報サイトもたくさんあります。節約は無理をしないで楽しくするために、一つのきっかけとして講演はいかがでしょうか。
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