1971年、福岡県生まれ。
立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
2013年4月より、京都精華大学マンガ学部准教授。専攻は思想史・まんが研究。
「マンガを読む」ことは、いつ頃からどのようにして日常的な行為となったのか、そしてそれによってマンガ読者(マンガを当たり前のように読む人々)は、どのような思想や価値観、感性を身に付けたのかという2つの問いを柱に主に明治時代から現在に至るマンガを素材に思想史・マンガ研究を続けている。
講演では、現代人にはマンガの表現を通じてすり込まれているイメージや価値観があることに気づき、マンガと偏見の関わりについて考える。
ご本人からのメッセージ
私たちは絵本やアニメを含め、幼い頃から「マンガ的世界」に接しています。
現代日本に住んでいれば、アンパンマンやドラえもんと出会わずに小学生になることはほぼ不可能でしょう。果たしてその過程で、私たちにはどんな思想や価値観、感性が身に付くのでしょうか。 マンガの登場人物には、さまざまなステレオタイプや偏見が潜んでいます。石ノ森章太郎さんの作品「サイボーグ009」を例にすると、背の低い料理人の中国人や寡黙で大柄なアメリカ先住民に対し、西洋人はスマートに描かれていて、人種に対するイメージが特徴的に表現されているのです。 また、「めがねをかけている人」は「賢い」、「標準的体形で標準語を話す人」が「ヒーロー」など、作品を読まなくても役回りがわかるほど、気づかないうちにイメージが刷り込まれているのです。
マンガは性質上、誇張や省略は避けられませんが、現実は固定化されたイメージ通りではありません。マンガに潜むステレオタイプや偏見について、講演で一緒に考えてみませんか?
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や講師のイメージなど、お決まりの範囲で構いませんので、お気軽にご連絡ください。
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経歴
- 1971年、福岡県生まれ。
熊本大学大学院修士課程修了、
立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。
日本学術振興会特別研究員を経て、
2013年4月より京都精華大学マンガ学部学部長教授。
京都国際マンガミュージアム研究センター長。
研究者として著作・論文を多数執筆するかたわら、
2001年の日本マンガ学会設立や、2006年の京都国際マンガミュージアムの設立に尽力し、また大学などにおける漫画関連の企画展の立案や運営に携わるなどマンガ研究の中心人物の一人として知られる。
主な講演テーマ
差別と向き合うマンガたち
~メガネ男子や大食漢がヒーローになれないのは、なぜ?~
差別と向き合うマンガたち
~メガネ男子や大食漢がヒーローになれないのは、なぜ?~
子どもの頃から慣れ親しんでいるマンガの表現を通じて、私たちが知らず知らずのうちにすり込まれているイメージや価値観があることに気付き、マンガと偏見の関わりについて考える人権講演です。同和問題の啓発にもおすすめです。
主な実績
講演実績
手塚治虫展フォーラム/大阪市スポーツ振興協会/河合塾/筑穂町(成人式)/東山高校/大津市女性センター/大阪住まいのミュージアム/堀川中学校/桃山中学校/
サントリー次世代研究所/立命館大学思想史研究会/その他多数
ラジオ
NHK第1放送 | かんさい土曜ほっとタイム まんが博物館(レギュラー)/ |
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NHK大阪 | 旬の人時の人/ |
NHK(全国放送) | ラジオ深夜便/ |
連載・執筆
朝日新聞(コラム) 「みんなのマンガ学」 /
本
- 『マンガの教科書―マンガの歴史がわかる60話』(臨川書店)
- 『「はだしのゲン」がいた風景―マンガ・戦争・記憶』(梓出版社)
- 『複数の「ヒロシマ」―記憶の戦後史とメディア...』(青弓社)
- 『差別と向き合うマンガたち (ビジュアル文化シ...』(臨川書店)
講演料金目安
- 料金非公開講師になりますので、
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