2019年04月18日

デザインから見るSDGs

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SDGsには17の目標がありますが、これらを達成するために中小企業としても様々な取組が可能だと思います。今日は、一見SDGsから遠く離れている“デザイン”という領域から見てみることにしましょう。

デザインを変更しない経営

私はフランス、イタリア、ドイツのメーカー企業の経営に携わってきましたが、国連で2015年にSDGsが採択される遥か前から、口には出さなくとも、ごく自然に「持続可能な開発目標」を掲げてきたように思います。

それは彼らが デザインを極力変更しない経営 をしてきたからです。

具体的には、同じデザインを超長期間に渡って使い続けると、開発に係る時間、労力、お金、資材の廃棄を大幅に削減することができます。

工場のライン変更もないので、生産効率が上がり、エネルギーの節減にもつながります。

当然労働時間の短縮にも大いに貢献します。デザインと仕様を変更しないことで、生産材の無駄も省け、企業の利益率は大幅にアップしますから、従業員への利益配分も増えます。

つまり少ない労働時間でより多くの賃金を支払うことができる、というわけです。

中には一世紀以上変わらないデザインも

ところで、皆さんがよくご存知の商品と、そのデザインの今日までの使用期間は、どれくらいだと思いますか?

マリメッッコの花柄“ウニッコ” は55年間
カッシーナの椅子LCシリーズは91年間 です。

コカ・コーラボトルは104年間
カルティエの腕時計サントスは115年間
と、なんと1世紀以上変わっていません。

ルイ・ヴィトンのモノグラムにいたっては122年間、使用されています。

環境問題や労働力が逼迫している現状を鑑み、定期的なモデルチェンジを抑え、SDGs達成のために、デザインという側面からアプローチをしてみては如何でしょうか。

講演では、国内の具体例を引きながら、お話をさせていただきます。