2018年08月10日

欧州ビジネスマンの夏休みの取り方

summer

有休消化は「義務」

私は、フランス、ドイツ、イタリアの企業で仕事をしてきましたので、その3カ国に限ってのお話です。すべての労働者は年間最低5週間の有給休暇取得が義務付けられています。6週間以上付与する、と言う会社もざらにあります。これは“義務”ですから、消化しないと会社側に罰則があります。ですから、上司は部下に有給休暇を完全に消化するように促すのは言うまでもありません。

でも、日本だって4週間(20日間)の有給休暇を付与している会社は一般的ですし、そもそも日本は祭日数が欧州に比較して、格段に多いのですから、休みが少ないのではありません。使うかどうかの差なのです。

2週間以上の休暇で非日常を楽しむ

ところが休暇取得の方法に日本と欧州では違いがあります。一つは、集中して2週間以上取得して、非日常を楽しむこと。やはり3〜4日の休暇では、移動するだけで消耗して、むしろ疲労してしまいますから。そのためには、予め仕事のやり方を整えておく必要があります。

長期休暇が楽しめる環境=生産性が高まる

経営層は別として、一般社員については、マルチタスクではなく、できるだけシングルタスクにすることです。と、同時に職務分掌を明確に規定して、誰が?何のタスク?を担当しているのかを明確にしておきます。これによって、中小企業であっても社員が交代で長期休暇を楽しむことができるようになります。これには長期休暇が取得できる、と言うだけではなく、そもそも生産性がアップする、 と言う基本的なメリットがあります。

日本企業は、残念ながら1時間あたりの労働生産性がOECD諸国の中で20位と言う超低空飛行を続けています。会社の利益をアップしながら、長期休暇を存分に楽しめるよう、そろそろ真剣に取り組んでみては如何でしょうか。それは企業価値アップにも直結しますから。