泉浩いずみひろし

柔道家／総合格闘家／アテネオリンピック柔道銀メダリスト／ NPO法人ヴィレッジ・スポーツ副理事

1982年6月22日、青森県大間町出身。
兄の影響で9歳から柔道を始めると、多くのメダリストを輩出した柔道私塾・講道学舎へ入門するために、中学生で単身上京。高校時代はインターハイ、全日本ジュニア体重別選手権で優勝、明治大学進学後も、全日本選抜体重別、講道館杯、ユニバーシアードのタイトルを総なめにするなど、驚異的な強さを見せた。2004年にはアテネオリンピック柔道90kgに出場し、五輪初出場にして堂々の銀メダルを獲得。旭化成に入社後も、カイロ世界柔道選手権大会で優勝するなど活躍を続け、2大会連続で2008年の北京オリンピックにも出場した。また、オリンピックではその戦いぶりもさることながら、マグロ漁師の家に生まれ育ったという点でも注目を浴びる。大会中にテレビ局が大間まで取材に訪れる一幕もあった。
2009年に旭化成を退社し、プロ総合格闘技に転向。また現在は、NPO法人ヴィレッジ・スポーツの副理事として柔道の普及に務めている。

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経歴

1982年: 6月22日青森県生まれ。
2004年: アテネオリンピックに出場し、銀メダルを獲得。
2005年: 旭化成へ入社。
エジプトのカイロで開催された世界柔道選手権大会で優勝。
2008年: 北京オリンピック　男子90kg級柔道代表。
2009年: 全日本実業柔道団体対抗大会を最後に、旭化成を退社。
プロ格闘家に転向。

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主な講演テーマ

感謝の気持ち、諦めない強さ、仲間との絆

「メダリストと言われるが、結果よりその過程の大切さを伝えていきたい」と語る泉氏。順風満帆に見えるこれまでの人生だが、その裏には並々ならない苦労が隠されている。何よりも大切にしているという「感謝の気持ち」、「諦めない強さ」、「仲間との絆」の3つを軸に、これまで支えてくれた柔道の教えを、今度は自身が講演を通してお伝えする。

家族との絆

9人兄弟の8番目に生まれ、兄の影響で始めた柔道。周囲から素質を見込まれ、12歳の時に東京に行くことを勧められた。しかし、義務教育を終えると船に乗るのが大間の男の暗黙のルール。反対する父に泉氏は、「10年でものにならなければ帰って漁師になるから」と言って家を出た。約束からちょうど10年後の2004年、ついにオリンピック代表にまで上りつめた息子に、父は「メダルを取らなかったら、帰ってくるな」と厳しい言葉をかけた。その期待に応え、見事銀メダルを獲得した泉氏。表彰台に立った息子を見ながら、父は「最高だべ。帰って漁師になれとはもう言えねえべな」とつぶやいた。家族の理解と父の厳格さを無くして、生まれることはなかった銀メダル。「家族との絆」が持つ力の大きさを、自らの経験を基にお話しする。

主な実績

その他

＜柔道＞
2000年　全国高等学校総合体育大会　90kg級　優勝
　　　　全日本ジュニア体重別選手権大会　90kg級　優勝
2001年　全日本学生体重別選手権　90kg級　優勝
2002年　全日本学生体重別選手権　90kg級　優勝
　　　　ベルギー国際柔道大会　90kg級　優勝
2003年　全日本選抜柔道体重別選手権大会　90kg級　優勝
　　　　講道館杯全日本柔道体重別選手権大会　90kg級　優勝
2004年　フランス国際柔道大会　90kg級　優勝
　　　　アテネオリンピック　90kg級　銀メダル
2005年　カイロ世界柔道選手権大会　90kg級　優勝　金メダル
2007年　リオデジャネイロ世界柔道選手権大会　90kg級　3回戦敗退
　　　　嘉納治五郎杯東京国際柔道大会　90kg級　2位
2008年　ドイツ国際柔道大会　90kg級　優勝
　　　　北京オリンピック　90kg級　2回戦敗退

＜総合格闘技＞
2009年 9月23日　戦極～第十陣～　1R 2：56KO（右ストレート）
　　　　　　　　対戦相手：アンズ・“ノトリアス”・ナンセン　TKO負
　　　12月31日　Dynamite！！～勇気のチカラ2009～
　　　　　　　【DREAM vs SRC対抗戦】5分3R終了　判定3-0　対戦相手：柴田勝頼　判定勝
2010年 6月20日　SRC13　1R 4：37TKO（パウンド）　対戦相手：イ・チャンソブ　TKO勝
　　　10月30日　SRC15　5分3R終了　判定2-1　対戦相手：ジャームス・ジキック　判定勝
　　　12月31日　Dynamite！！～勇気のチカラ2010～　3R 2：50TKO（パウンド）
　　　　　　　　対戦相手：ミノワマン　TKO勝
2011年 7月16日　DREAM JAPAN GP ～2011 バンタム級日本トーナメント決勝戦～
　　　　　　　【DREAMライトヘビー級タイトルマッチ】1R 3：29TKO（タオル投入）
　　　　　　　　対戦相手：ゲガール・ムサシ　TKO負