■プロフィール
1990年、オクスフォード大学留学中にケンブリッジ大学との定期戦(バーシティー・マッチ)に出場してブルーの称号を獲得。
1992年には英国の名門バーバリアンズ・クラブに招待された。いずれも東洋人初の快挙。
愛称は「ダイマル」。
36歳で引退するまで、フェアに激しくプレーした勇姿は多くのラグビーファンの胸を打った。
身長184センチ、体重100キロ。
1989年に「山ごもり」のセミナーを体験し、行動科学、禅、東洋哲学に目覚める。心のふれあいを大切にした感性開発の道を求めて活動している。
■主な講演テーマ
「感性開発」
「チームワーク・リーダーシップ」
「感動が感性を磨く」
■講演料金目安
40万円
■主な著書

『楕円球の詩ー自伝林敏之』(ベースボール・マガジン社)
浸った。浸りきった。ラグビーに浸りきった。
楕円のボールを持って走る陶酔感。
夢中でタックルを決めたあとの心地よい肩の痛み。
練習をさぼってグラウンドの横を流れる川で蟹を獲って遊んだこと。
真夏の氷水のうまさ。夜中の神社の孤独なトレーニング。
大学時代、先輩にしぼられて、悔しくて悔しくて、布団をかぶって大声で泣いた。
試合に負けて、やけ酒を飲み、上野の不忍池に飛び込んだこともある。
キャプテンになって、みんなをまとめるはずが、
いつの間にか孤立して人間不信に陥りかけた。
手術。リハビリ。衰えとの闘い。
そして栄光。
大学選手権優勝。神戸製鋼の日本一。
ジャパン。ワールドカップ。オックスフォード大学への留学。バーバリアンズ入り。
思えば、なにもかもが一瞬一瞬の積み重ねだった。
私は一瞬を夢中で過ごし、そして感動を得た。
人間は、過去にも未来にも生きられない。「いま」、「ここ」を生きるだけである。
グラウンドはその象徴だ。
たったひとつしかないボールを追わなければならない。
いくら頭で考えてもボールは獲れない。
瞬間の勝負。年齢や立場の差などそこではなんの意味も持たない。
一般社会とは隔絶した三次元の空間。
ただちに行動するのみである。
いま、ここに、どれだけ浸りきれるか。
浸りきれば、感動を得られ、感性は育てられる。
「何事にもハッと感動しながら生きていこう」
ラグビーはそのことを教えてくれた。
「楕円球の詩 自伝・林敏之」より
中学生の教科書―今ここにいるということ
11月21日「中学生の教科書」(四谷グラウンド、定価:本体価格1400円・税別)第1刷が発行されました。著者は林の他、佐藤亜紀さん、秋山仁さん、大林宣彦さん、板倉聖宣さん、荻野アンナさん、大澤真幸さん。
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