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Vol.23 色彩ビジネスを検証する その3
これまで色彩ビジネスについて様々な面を述べてきましたが、今回は何よりも肝心な「果たして本当に色は仕事として成立するのか?」という部分について触れてみたいと思います。
私の経験則からいわせてもらうと、もともと色に関連する職業に就いている人はまだしも、これから職を探す人・フリーを目指す人がこの仕事で食べていくのは本当に大変です。なにしろ私自身、ビジネスとして確立したな、という実感をもったのは本当にごく最近のことなのですから・・・。
■ボランティアVSビジネス
周知の通り私は福祉を対象とした色を専門分野として仕事をしていますが、福祉に携わっていて最も苦心したのは、まず何もかもが「ボランティア」扱いだったこと。何かを依頼されるとき、「ボランティアでお願いします」といわれることが頻繁にあったのです。
そのとき現実にボランティア活動を行ってはいたけれど、私の中ではボランティアと仕事を混同する気は全くありませんでした。しかしそんな考え方とは裏腹にボランティア同然の依頼ばかりやってくる。どうしたら良いものやらほとほと困っていました。
当時、収入がごくわずかだった私にとって、高齢者に使うメイクアップ用品、交通費などの経費は生活費を削って捻出する有様でしたから、正直なところボランティアへ行くことすらままならない状態でした。だからそんな依頼が来る度、「このままでは単なるボランティアで終わってしまうのではないだろうか」。という不安が胸をよぎりました。これをどうやってビジネスに発展させて行くのか、しばらく毎日悩み続けた頃、ようやくある結論にたどり着きました。
それは「少ない対価でもなんでもやって実績をつけよう」という考えです。
■自分の価値をつくるには
つまりビジネスとして自分のしていることを成立させるには、まず実績をつくること、そして「十分な対価を支払うに値する人間」になればいいのです。
「この人ならばこれだけの対価を払ってでも来て欲しい」そう思ってもらうにはどこでどれだけの仕事をこなし、どれだけの評価を得てきたかが全てなのです。最初はごくわずかでも、積み重ねることはやがて大きなひとつの形をつくり、流れをつくる。それは誰の手でもない。自分の価値を高めるのも低くするのも自分の考え方ひとつなのです。
次回へ続く
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