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Vol.24 色彩ビジネスを検証する その4
色を扱う仕事が一般的に認知されるようになった今、「カラーコーディネーター」の活躍がメディアでもしばしば取り上げられるようになりました。色彩関連の本も最近とみに増えてきています。
カラーコーディネーターの仕事には大きく分けて、人に似合う色を提案する「パーソナルカラリスト」、色で心の状態を分析してその人に必要な色を導き出す「カラーセラピスト」、そして色彩のプロを養成するスクールの「講師」の三種類があります。
一見美しく華やかに見えるこの職業。しかしこの仕事を営んでみてつくづく「結構地味な仕事だなぁ」と思います。私の場合は全国各地での講演の他大学や専門学校、カルチャーその他の講師、原稿の執筆、色彩デザインが主の仕事で、取材を受ける機会も多いため「スポットライトを浴びて華やか」というイメージに見られがちです。しかしその実情たるや地道な作業ばかり。身内には「意外と地味な仕事だよね」といわれています。
華やかな舞台の裏には必ずそれに伴う地道な準備作業があるのです。
■何ができなければならないのか
表舞台に立つ人と舞台裏をこなす人。色をビジネスとして確立し、自分を養うにはまずこの二面性が必要となります。さらに詳細にいうならば、一人で何役をこなせるかが重要になります。社長としての経営手腕、秘書としてのスケジュール管理能力、企画、営業、経理、事務。規模は小さくともこれらのことをこなすことができなくては、仕事になりません。
そして何よりも重要なのは「自分という商品を磨いて、価値を高めること」。自分自身が商品という自覚をもって、それを売って行くのだという気構えなのだと思います。
■色彩ビジネスに本当に必要なもの
また、色彩ビジネスを成功させるには「嗅覚」、つまり「世の中の事象」から「ニーズ」をとらえ、「アイディア」をつくり出す力が必須だといえます。
色の知識やノウハウは当然大切ですが、色のことだけに興味をもって色を起点に物事を考えていては決してビジネスを成立させることはできません。
それよりも社会をはじめとする多くの分野に広く目を向けて、色以外のことについても多くを吸収すること。引き出しを多くつくっておくことのほうがはるかに大事なのです。
やがてそれは結果的に何でもない出来事を自分の仕事に関連づけを行う力を養い、自分だけのオリジナリティある仕事を生み出すことにつながっていくのです。私自身「福祉」や「ユニバーサルデザイン」という分野に自分の活路を見出すことができたのもきっと、様々なことに対する「好奇心」や「探求心」のお陰だと思っています。
「介護から学ぶ色彩ビジネス」は今回で終了になります。これまでのご愛読誠にありがとうございました。
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