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”UFOより大切なもの”
    「UFOが存在するかどうかなんてことは本当はどうでもいいんですよ。視野を広げて 頂くためのものでしかないんですから」
UFOって本当に存在するのだろうか?宇宙人って本当にいるの?誰もが抱く疑問を 解決したく半年前に参加した矢追純一さんの講演で聴いた一番印象に残る言葉がこれだ
った。今回の取材ではあの印象的な言葉を更に深く掘り下げることで現在の矢追純一さ んに迫ってみたかった。
   「私は長いこと環境問題をテーマに活動しているんですが、結局これは一人一人の意識 が変わらない限りどうにもならないことに気づいたんです。例えば街をきれいにしよう
と環境改善のためのボランティア団体を作ったとしますね。初めはいいんですけど、そのうちに大体「皆で」という依存心が生じてくるんですよ。依存心が生じてくると、やれあの人は来ないだとか、やれあの人はよく遅刻するだとか、やれあの人はズルしたと
か、ね。これって変な話だと思いませんか?他人の行動なんて気にせずに自分が率先し てやっていればそれでいいと思いませんか?目的と手段が逆転して本末転倒現象が起こるんです。これってやっぱり依存心が問題なんですよ。自分が率先して真剣に活動して
いれば必ずその後に付いてくる人はいるものなんです。つまり本人の考え方次第なんです。ひとりひとりが自分だけでも何とかするんだ、という意識に変わらない限り真の環
境改善はありえないんです。例えば、自分だけは絶対に空き缶を道に捨てないぞ、道に つばを吐き捨てないぞ、とかね。依存心が影響を与えているのは環境問題だけに限った
ことじゃないんですけどね」
   矢追純一さんが環境問題を強く意識し始めたのが1960年代初頭。ある取材を通じて耳にした1958年にアメリカで開催された世界科学者会議の結論を聞いてからのことらしい。その結論とは「オゾン層が壊れ始めていて温室化現象が進んでいる、今すぐ
手を打たないと近い将来大変なことになる」というものだったようだ。「わ、これは怖 い話だ」と思い、知人と共同で環境問題に取り組むボランティア団体(財)地球環境財団を作って活動を始めたそうです。今でもその財団は活動を続けていて矢追さんは理事
として主に広報・PRを任されている。
   UFO=矢追純一という強いイメージとはまた異った側面が何十年も前から既にあったのだ。
   「話は変わりますけど、”依存心”っていうやつを排除することは環境問題を解決する だけではなくて不安を抱える人たちの心の解決にもつながるんですよ。例えばあいつは
高級車に乗っている。羨ましい。だから俺も高級車に乗り換えてあいつみたいに幸せに なるんだ。ただ買ったはいいがローンに苦しんで奥さんをパートで働かせたりする。そ
して挙句の果てには家庭がギクシャクしてきて不安を抱え始める。自分はどうなんだの 前に他人がこうだからという意識で行動を始めている。羨望=依存心から発生する不安です。私はなんのために生きて、私に向いている職業は何だろう、
死ぬまでにどんなことをすればいいんだろう、なんて不安の場合もそうです。他人の羨望から大体始まっている。なんだかチルチルミチルの青い鳥を探しているような気がしてしょうがないんですよ。幸せってやつがどこかにいて、それをいつも捕まえようとしている。ものの見方を少し変えて、幸せは自分の中にしか存在しないことに気づくべきです」
   矢追さんは”ものの見方を変える”ということを特に強調していた。「ものの見方を 変えれば心が変わる。心が変われば依存心だっていつの間にか消える。気楽に楽しく生
きられるようになるんです。それと生きていること自体、そして生きていることを支え てくれているすべてのものに”感謝”すること、なるべくたくさん”ありがとう”をい
うことも幸せになる秘訣なんですよ」
   「UFO・宇宙人なんていないよ。いるもんか、っていう考え方も、もしUFO・宇宙 人がいたら、っていう意識に変えて仮説でも立てたら視野が広がりませんか?僕らだっ
て見ようによっては宇宙人なんですから(笑)。環境問題にしても、UFOで来た宇宙 人が、宇宙空間から地球を見下ろした時のような視点で見ることが大切かもしれません
ね」「そう言う意味では、UFO 問題と環境問題は一つにつながっている...。私もあち こちで講演を頼まれた時は、まずUFO の話から初めて、実写ビデオやスライドで楽しんでもらう。それから、宇宙人から見たら地球に住む私たち人間のやっていることはどう
見えるんだろう?という視点で環境問題を一緒に考えて頂くことにしているんですが・ ・・」
   この取材や講演を通じて何度となくUFOは手段、視野を変えて頂くためのものにしか過ぎないということを繰り返していた。UFO=矢追純一はあまりに狭すぎるイメー
ジではないのか。今もUFOをテーマとした講演活動やワークショップを多く行っているが、真の目的は ”人の幸せとは”というところを伝えるためであるように私は感じる。それがこれまでの真の矢追純一さんであったのだろうし、現在の矢追純一さんのように思える。
   最後に、地球外生物って本当に存在するんですか?
という質問に対しては「それも自分で考えてみることが大切では?」とただただ笑うだ けの矢追純一さんだった!
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